RSR体験記(4)~After Rising Sun~
さて、結局寝過して、「勝手にしやがれ」を
スキップしてしまった怠惰な私。
それでも、「勝手にしやがれ」が終わってしばらくすると、
テントの周りががやがやと騒がしくなってきて、これは
到底寝てられるようなテンションじゃない。
寝返りを打ちながら外の会話を聞いてみると、
どうやら、ツアーでやってきている方々は、
最後のステージが終わって1時間以内に荷物
まとめて出て行かないといけないのだそうだ。
そうだ、ここからが、Rising Sunの醍醐味じゃないか、
とほぼ2時間弱しか寝てなくて全然眠い体を奮い立たせ、
私はテントからのそのそと這い出した。
トリを務めるThe Pillowsというバンドは朝4:30から
始まる予定で、彼らが歌い始めて少ししたところで、
ちょうど朝日が昇り始める。
そのRising Sunをみんなで拝む、というのが、
本イベントの本来の目的である。
私が這い出してみると、まずは後輩君に、
「勝手にしやがれ終わっちゃいましたよ!」と
軽く怒られる。
はい。存じ上げております。
やさぐれた先輩で、大変申し訳ありません。
「じゃ、行ってくるわ」と、トリをステージで
観たいファンの皆さんはテントエリアから
出て行くが、楽器屋さんの範疇外である
彼らのことは全く存じ上げない私は、焼きそばを
ほおばりながら彼らを見送って、日の出に
備える。
遠くからThe pillowsが流れ始めるころ、
空はだんだんと薄明るくなってきて、なんだか
すごくすがすがしい気分。
そして、3、4曲目のころに、本格的にやってくる、
Rising Sun。
富士山のご来光を見ると、心が洗われる、と言うけれど、
一晩中踊り狂ってへっとへっとで見る朝日というのも、
それと同じくらい価値があるんじゃなかろうかと思うほど、
すごい達成感。
へっとへっとにかまけて、寝てなくて本当によかったと
思った。
さてさて、そのあとは感動もつかの間、残りの焼きそばを
食べ終わると、そそくさと後片付けを始める面々。
テントたたんで、鍋とかを洗い、きちんと分別してごみを
処理し、テントに戻ってくると、メンバーの一人が言った。
「ピラミッドやらない?」
へ?なに?なんでこの状況でピラミッド?
「4+3+2+1はいくつだ!」
状況を理解できないうちらに、提案者は若干キレ気味の
様相を見せ始める。
「・・・10?だよね?」
と、ここで気づいた。
今日ここに集合しているアラサー+若者集団は、
全員で10人。
10人ならば、ちょうどきれいな4段ピラミッドが
できるってわけだ。
普通ならへとへとでそんなことやってる場合では
ないのであるが、へっとへっとまで行くと、テンションが
若干おかしくなってくるらしい。
「いいねそれ!」
と、勝手に口が合意してしまう。
そんなこんなで、やってしまったのが、
この、オトナノピラミッド。
(上が。切れてる。。。)
うちらのカメラがバシャバシャ言うのはいいのだが、
この変なテンションがよほど珍しかったのだろう。
周りの何にも知らないギャラリーも、いつの間にか、
バシャバシャ写真を撮っている。
さっきの朝日のときとはまた一味違った、しょうもない
達成感。
そうして、アラサーと若者の壁がやっとこさ取り払われた
ところで、ドラクエ集団はお近づきのしるしにすれ違い
通信をして、そのあとみんなで再度お風呂に入ると、
アラサーと若者は、再び2つに分かれた。
札幌観光に向かう若者と。
洞爺湖に向かうアラサー達と。
もちろん洞爺湖方面に乗り込んだ、やさぐれアラサーの
私は、同じくアラサーの男たちに囲まれて、一路洞爺湖に
向かう。
そう。この半徹夜明けの状態で、私たちはこれから
洞爺湖観光をしようという、アラサーとは思えない
無謀な計画を立てていた。
徹夜明けでコンタクトも付けられず、あのものもらい
騒動以来のありえないメガネ姿でたどり着いた洞爺湖。
本当は旅館に入ってひと眠りしたいところだけど、
洞爺湖なんて人生において再び来れるかどうか
分からないので、無理やり観光する。
洞爺湖見て。
ウインザーに行く途中で偶然見つけた
メジロ牧場でメジロドーベルに会い。
そしてTシャツにジーンズ、というあるまじき
恰好でウィンザーに侵入し、素晴らしい
たたずまいの教会に、可能性が見えない自分の
結婚式への思いを馳せる。
そして、ホテルでまったりすると、初日のあの騒ぎが
再来する。
そう。ドラクエ三昧。
夕飯待ちながらドラクエして、
夕飯喰ってまたドラクエ。
しかしながら、何しろアラサーになってしまった私は、
気持は若くても、体がついて行かない。
お風呂のあと、洞爺湖の花火を見ながらも、
私の頭の中は、現実と夢の世界を行ったり来たり。
それでも張り切って、夕飯のあと再びドラクエに
チャレンジしようとして、他人の世界に飛び込んだ。
ところまでは確実に覚えている。
しかし。
そこから先の記憶は一切途切れたまま。
気づいた時には私はDSを布団のわきに置いて、
眼鏡も取ってしっかり布団にくるまっていたのだった。。。
そんなこんなで、自分がもう若くないことを思い知らされた
ところで、おそらく最初で最後のRSR旅行、終了。
そう。
アラサーである私たちの中には、そろそろ家庭を
もつような輩もいるわけで、家庭を持ってしまうと、
こんなお盆真っ盛りの時期に、家族を置いてロックフェスに
行くわけにもいかなくなる。
そんなアラサーとしては当たり前の人生のサイクルに
すっかり置いていかれている私は、そんな話を聞くたびに
若干へこんでしまうわけだが、でも大丈夫。
独身だからこそ、あんだけきれいでみずみずしい
キョンキョンという、あこがれの存在ができた
わけだから。
・・・というのは、きっと強がりなんだろうけど、さ。







































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