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2010年3月 3日 (水)

引っ越す理由。

実家は、本家だ。

金持ちでもないし、ちゃんとした家柄でもないが、
とにかく、ど田舎の本家だ。

それがどういうことか、というと。

連休ともなれば父の姉上、兄上の皆様が、
それぞれ気ままに、来たいタイミングでやってくるのだ。
家族連れで。

それが、計画的に、連絡があった状態で来ればまだよい。

それなのに、うちの親戚というものは、まず連絡を
よこさないでやってくる。

時には、家族でドライブして、帰ってきたら、親戚が
勝手に家にあがりこんで勝手に湯を沸かし、みんなで
お茶会をしていたことまである。

なんでそんなことを平気でするのかって。

あいつらはどうやら、あそこを、父と母と私たち3姉妹の
5人家族の家とは思っておらず、いまだに「自分の実家」
だと思い込んでいるらしいのだ。

実家に自由に帰ってきて何が悪い。

そう思って、彼らは何の反省もすることなく、連休に
やってくることもあれば、気が向かなきゃやってこない。

そしてさらには、親がそんな感じだからなのか、
その子供であるうちのいとこたちとか、その子供たちも
同様な感覚を持ってしまい、だから、お休みの日になれば、
必ずと言っていいほど、誰かしらうちの茶の間でお茶して
いるような有様である。
(子供だけうちの親に預けて夫婦でスキーに出かけるような
不届きないとこもいたりする)

それに加えて、うちら3姉妹も、いや、正確にはうちの
3姉妹の友達も、なぜか遊ぶのは私の家だった。
学校行く途中ってわけでもないのに。
(だから逆に、私は、友達の家の場所をほとんど知らない)

しまいには、母のママ友の皆様もうちでお茶を飲み、
父の友達も父と将棋をしに集まって。

だから、大盛況の日ともなると、私の家は大変なことに
なっていた。

親戚母の友達がごちゃまぜで茶の間でお茶を飲み、
父と将棋相手は縁側で将棋をたしなんで、子供たち
年代を超えて応接間でガールズトーク・・・をしようと
思ったらいとこの子供のガキどもがそこに流れ込んできて
ゲームする、みたいな。

軽く20人くらい家に集合しちゃっているのだ。

そんな大変な家に飽き飽きして東京に出てきた私であったが、
東京に来ても、ぶっちゃけこの状況は変わらなかった。

大学からえらく近いところに住居を構えてしまった私は、
終電をなくした哀れな友達たちの、格好の避難場所となり、
私が一限から授業だといってもそんなこと関係なく、
真夜中まで、いや朝まで、家でどんちゃん騒ぎ
繰り返し、隣の住人から怒られる始末。

私はあの時知った。
都会というものは、どんちゃん騒ぎをすると怒られる場所
だということを。

それが、である。

状況が変わったのは、会社に入ってからである。

なぜか一人だけ、みんなと違う社宅に入ってしまった私。
今まではJR沿いに家があったのに、私鉄しかアクセスできない
不便な場所にあるということもあり、家にあがりこむ輩が
いなくなった。

そうすると。
不思議なことに、田舎であんなに煩わしかった大所帯が
懐かしくなってくる。

幼少のころから、家に人を呼ぶ生活に慣れているので、
外に遊びに行くことを知らず、家にいても一人じゃつまんないのだ。
しかも、家で一人だと、少しづつではあるが、乱れてくる
誰にも見られないからよいのではないかと。

そんなこんなこの家に住んで7年。
少しづつ・・・が7年も続くと、それはもう、全然少しじゃない。

途中、妹が近くに住んでいるときは、ときどき妹も、
やっぱり勝手に私の家にあがりこむので、妹の模範となるべく
それなりにちゃんとしていたと自分では思っているのだが、
そんな妹もいなくなってしまい、これはもう完全にやばいと
思った。

このままでは、ずぶずぶとこの下がり調子の生活に
はまり込んでしまうと

だから決めたのだ。
引っ越すことを。

実家とか、大学のころのように、いろんな人が入れ替わり、
立ち替わり、という家にするのはもう難しいかもしれないけど、
だれかがときどき遊びに来て、どんちゃん、まではやらなくて
よいけども、みんなでご飯でも食べながら騒げるような家に
なればよい。

と思って、アパートなのに、両隣に部屋のない物件
探し当てた。
多少騒いでも怒られることのないように。

だから、だからである。
私の生活がまた下がらないように監視するためにも、
引っ越したおうちには、遊びに来てよ、という、今回は
つまるところそういう宣伝である。

料理教室途中で挫折したから大したものは作れないけども、
できる範囲でおもてなししますから。

あ。その際、おねがいだから事前に連絡だけはしてください。
うちの親戚みたいに勝手に訪ねてくることはなきように。

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