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2010年1月17日 (日)

はつやすみ、はつやまい。

ただの風邪だって、最初は信じていた。

いや実際、ただの風邪だったのだ、もともとは。

それは、仕事始めの月曜日。
「では、今年もよろしくお願いします、かんぱ~い」
という、年初めののほほん、とした乾杯のあいさつを、
私は背中で聞いていた。

何しろごゆるりと酒を飲むような悠長なシチュエーション
じゃない。

年明け早々、寝ぼけまなこを無理やりこじ開けるように
その日も入札が1件。

その週は他にも入札だの開札だのが目白押しで、
だから、お酒なんて二の次で、私はその瞬間も
資料作りに追われていた。

が、そんな私のあせりをものともせず、お酒は
人込みを縫って私の机のところまでやってきて、
「どうですか、一杯」と言うのだ。

んー、ビールはちょっと。。。
と、手渡されたビールに辟易し、これを合図に私は
人込みに乗り込んで、チューハイを取ってくる。
(おい、仕事しろよ)

じゃ、、、乾杯!
と、仕事を諦めてごくりと一杯飲んだその瞬間
私は風邪をひいた

もうはっきりとこの瞬間、喉に急に痛みが走ったのだった。

え?とビビりながらも、衝動的に、お酒で消毒しようと
思ってしまうのは、日本人の習性だろうか。

いったん仕事に戻るも、チューハイのせいでもう使い物に
ならないことを自覚した私は、結局1.5次会だか2次会だか
分からんが、ともかくも居酒屋になだれ込んでしまった。

それから1週間。

なんだか喉いてぇなぁと思いつつも、葛根湯だののど飴だので
なんとか乗り過ごし、3連休、あんまり騒がしくさえしなければ
治るんだろうと、私は勝手に思っていた。

土曜日は映画に行っちゃったから、今日はゆっくりしよう、と
新年明けて「はつやすみ」となる日曜はおうちでごろごろし、
静養に努める。

が。異変に気付いたのは月曜日。

日曜日ちゃんと大人しくしてたのにおっかしいなぁ、と
首をかしげながら、あまりの寒さにお腹にカイロ張り付けて
英会話に行き、不動産屋さんをキャンセルして家に帰って
熱を測って、私はビビった。

え?38℃??

そんでも、熱ってものは、ある程度上がれば、あとは
汗かいて下がるもんである。

あったかくして、加湿器つけて、マスクはめて、私は
とりあえず布団を頭からひっかぶった。

それなのに。

寒いのだ。
おなかにカイロ張り付けてるから、その部分はあったかいの
だが、それ以外のところが全体的に、まじで寒い。
どんだけあっためても、丸まっても、寒い。
しかも、何時間たってもまったく熱くなってくる様子がない。
関節まで痛くなってきた。

そんな調子のまま、気づけば次の日。
この日はもともと、働きすぎの12月を取り戻すための、
代休を取得していた日であった。

寒くて寒すぎて熟睡することもできず、私は辟易しながら
朝を迎え、熱を測ってそして気付く。

これって、もしかして、風邪じゃない
のではなかろうか。

この時期、こんだけ高い熱がこんな長時間続くということは。

ぼーっとした頭で口ポカンと開けながら、私がたどり着いた結論。
これはもしかして。

端と思い当った私は、急いでお風呂入って身支度整えて、
病院に向かった。
あのウイルス騒ぎのあとにできた、ご近所の新しいクリニックへ。

週明けの満員の病院で、がくがくぶるぶる寒さに震え、
やっと呼ばれるとお医者さんのヒアリング。

熱は?―39℃くらいあります。
頭痛は?―痛いです。
喉は?―痛いです。
体の節々の痛みは?―あります。

と、お医者さんの質問はどうやら何か1つの結論を導き
出そうかとしているかのように単刀直入で、しかも、私の
回答はすべてYesになる。
もしかしてもう答え分かってるんじゃないの?と思った時、
彼は核心に触れてくる。

近くにインフルエンザの人、いた?
―いない、と思うんですけど。

じゃ、検査してみよう。と隣の部屋に移されると、
あの、噂の、長いめんぼう君が待っていた。

おもむろに鼻にめんぼう君を差し込まれ、痛さにうんうん
言っていると、サンプル抽出は終わったようで、待合室に
戻される。

そんでもってまたガタガタ震えていると呼び出しをくらい、
部屋に入るとそこに置かれていたのは・・・

サンプル検査の結果。

妊娠検査薬ならここにプラスマークとか出るのよね?とか
ぼーっと考えたりしてみるが、事態はそんな甘くないことは
見るからに明らかであった。

サンプル結果にはAB、とちょっと離れたところにCのマークが
ついてるんだけど、見事にAの場所に赤い線が

「A型です」

・・・わかります。すっげぇ簡単に分かります、先生。

「じゃ、金曜にもう一回来てね。」

と言われ、結局、ガタガタ震えたまま、私は病院を後にし、降り出した
雨の中、タミフルを処方してもらいに薬局に走る。
出されたタミフルは5日分。

今週は出社禁止、と、医者に言われたことを会社にそのまま伝え、
とにかく眠ろうと思ったが、まず寒くて寝れない。

そのうえ、もともとその日は休みだったはずなのに、今週私が
行かないと言ったことが逆に動揺を誘ったのか、なんだか
やたらとその日は電話がかかってきて、やっぱり寝れない。
みんな「寝てました?無理しなくてもいいですよ」と言っては
くれるのだが、そんな言葉とは裏腹に、何度も鳴る電話。
熱39.7℃、且つタミフルでおかしくなっている人の指示を受けて、
どうしようというのだろうか。

が、次の日、タミフル君の素晴らしさに気づかされる。

2日間、全然下がる様子を見せなかったというのに、水曜の
朝、起きたらすっかり私は平熱に戻っていた
それはもう、あっけないくらいすっかり。

そんでも、タミフル飲むとやたらと眠くなるし、インフルになる
前にかかっていた風邪はどうやらひどくなっているらしく、
鼻水じゅるじゅるである。

だから、会社から電話がかかってきても、なんだかどことなく
熱があるような受け答えしかできない。
「熱は平熱なんですけど」とか言っても疑心暗鬼そうなみんなの声。
いやこれは、鼻がつまっているのだよ。

そうして平熱だけどもぼーっとしたまま、私は漫然と
本を読み、ネットでお絵かきロジックを解き、2日が過ぎた。

そして金曜日。

もうすっかり平熱だけど、とりあえずタミフル飲んで、
お風呂入って向かう病院。

具合悪かった時は激込みだった病院が、金曜は気持ち悪いくらい
空いていて、すぐに名前を呼ばれた私は、先生に聞かれる。

「で、今日はどうする?会社行く?
ってかもう昨日も行っちゃった?」

え?あんたでしょうが。
今週は行っちゃだめって言ったのは。

困惑した表情の私をみて、お医者さんはふっと、笑った。

「ま、今日ぐらいは休んで、明日から、ね」

明日は土曜なんで、もともと休みなんですけどね、と
私は憎まれ口を言い残して、止まらない鼻水を処理するための
薬を処方してもらい、無罪放免、と相成った。

そして、先週はチェロ行って映画見てた土曜日が再び始まる。
まだ「はつやすみ」から抜け出せない私を取り残して、1月は
もう折り返し地点までやってきていた。

私がインフルエンザになったことに気づいていない
チェロ仲間に交じって、何事もなかったように、今日も私は、
チェロに興じる。

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