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2009年11月

2009年11月30日 (月)

おのぼりさん10周年記念

長野からおのぼりさんとして東京にやってきてから、
早くも10年がたってしまった。

10年もたてば、東京での出来事なんて当たり前。
珍しいものもなくなって、いちいちミーハー精神丸出しで
大騒ぎすることもなくなった。

かと思っていたのだが、どうやら田舎者というものは、
何年たってもおのぼりさんから抜け出せないものらしい。

そんなこんなで、中央線沿いのある駅に長野からの
おのぼりさんが3人集まったのは、仕事がひと段落して
久しぶりに残業から解放された会社帰り。

え。
そんな中央線沿いの住宅街に、おのぼりさんスポット
あるのかって。

ある。
おそらく芸能界で誰よりも私生活がばれてしまっている
お笑い芸人超おんぼろアパートが、この駅に
あるのである。

というわけで、各自、ネットで検索し、出てきた地図を
持参のうえ、集合したというわけだ。

どうやらその家を見つけたら、家の前に差し入れをしていくのが
礼儀なのだそうで、わざわざ商店街のお菓子屋さんで
うまい棒を30本仕入れ、家を探し始める。

ところが、である。

私の持ってきた地図は1枚なのだが、友達の持ってきた
地図は、なんと4枚

ナイツがいうところの、ヤホーで検索すると、どうやら
住所が4つ出てくるのだそうな。

アンチヤホーの私はグーグル先生で検索し、
そちらでは1つしか出てこなかったのに。

というわけで、私の地図とヤホーの地図を照合したところ、
同じ住所が出てきたので、とりあえず可能性が一番高いと
思われるその住所に行ってみることにする。

それにしても、11月の水曜の夜の住宅街は、
ただひたすらに真っ暗。

会社帰りのヒールでカツカツと歩くと、静かにしていても
それだけで職質でもされそうな予感がして、1軒目にも
まだたどりつけてないのに、もう早いとこ終わりにして
あったかい鍋でも食べたくなってくる。

そんなこんなでとりあえずたどり着いた1軒目。
ヤホーとグーグル先生が両方とも示した場所だし、
間違いないだろう、と思うのだが、そこにはあの有名な
アパート名の標識はなくて。

とりあえず、2階に上って、誰かの差し入れがあれば
正解だ!ってことで、2階に突入しようとする田舎者
女子が2名。
あきれる男子が1名。

しかし。
そこには衝撃の告知が待っていた。

Photo

「住所とアパート名を確かめて!
○○さんはここには居りません。品物を
置いていかないでください」

…グーグル先生に騙されて、いったいどれくらいの
おのぼりさんたちが、このアパートを訪れたと
いうのだろう。
自分がダミー物件であることをこんなにはっきりと
公表しなければならないだなんて。

というわけで、私たちはすごすごと1件目をあとにする。

しょうがない。
ヤホー地図のほうのデータで探すことにするか。

しかし!
友達がごそごそと出してきた地図に、私は驚愕する。

こういうのに疎い友達は、ネットで地図を検索した
まではよいのだが、地図には「印刷用ページ」という
仕組みがあるところまではわからなかったようで、
要は、印刷用ページになる1つ手前のネット表示用の
地図を印刷してきてしまったのだ。

だから、「印刷用ページ」なら、ど真ん中にあるはずの
目的地が、その地図だと、かろうじて端のほうに、
目的地であるマークの大きな丸が半分だけ見え隠れ
するようなありさま
で、しかも、縮尺も適当なもんだから、
駅とか通りの名前とか、そういう目印が1つも見当たらない、
なんとも頼りないものになっている。

…これじゃあどこをどう探してよいのやらわからないよ。。。

と、差し入れで買ったはずのうまい棒をたまらずに齧りながら
不満をもらす私をものともせず、いいから探せよ!といわんばかりの
態度の友達。

だいたい私、地図が読めない女だったはずなのだが。

なんとかその中から比較的わかりやすそうな地図を取り出して
その住所に向うも、なにしろ住宅街なので、最後の詰めが
よくわからず、その友達としても「テレビで見た景色と違う」
ということで、2軒目もハズレと断定。

じゃあ3軒目!と張り切る友達と、今日はもう諦めよう、
ってかあきらめたい、とうんざりする私たち。

とそこへ合流してきたのは、残業していたもう一人の友達。

「地図がさぁ、わかんないんだよ。。」とふくれっ面をする
私に、彼が差し出したもの。

それは、今思えば、本日のイベントにもっとも必要だった、
最強の武器、iPhoneであった。

友達が、私が差し出した地図にあった目印であるところの
小学校の名前をiPhoneにひょひょっと打ち込むと、即座に
私たちの現在地と小学校の位置関係をiPhoneの地図が
明確に示し、そのあとは羅針盤のごとく、iPhoneが示す
方向を目指していく。

それは、あたかもロープレゲームで宝物を探すがごとく

そんなこんなで向かった3軒目近くで、友達は叫んだ。

「見たことある!このコインランドリー!」

Photo_2

急にテンションのあがる一同。
じゃあこの辺だな!ってことで、その一角を
ぐるっと一周すると。

確かに私にも覚えのあるアパート名が、
左側に登場する。

Photo_3

宝のダンジョン発見!と言わんばかりに、
何本目かのうまい棒を片手に大喜びする女子が2名。
怪しまれないように後ずさる男子2名。

すっかり減ってしまった差し入れのうまい棒の
袋を持って、意気揚々と2階にあがる女子2名。

しかし。

確かにここにアパートはあるというのに、
そいつが住んでいるという2階の奥の部屋は、
なぜかすっからかんで、差し入れもおかれて
おらず、真っ暗で誰も住んでいる様子がない。

そういえば、おのぼりさんのイベントに行ってくると
そそくさと会社を出ようとする私に、会社の人たちが
投げかけた言葉。

あれって、もう引っ越したんじゃないんだっけ?

いや、そんなことないですよ、なんか最近もテレビで
言ってたような気がするし。

と言ってはみたものの、「最近っていつだっけか」と
曖昧なままやってきた私。

でも、この状況を見る限り、その話は本当であったと
思わざるを得ないように思われた。

「どうする?うまい棒置いてく?」と一応聞いてみるが、
明らかに空き家にうまい棒をお供えするのは、友達としても
ためらわれるようだった。
(ってかその前に、もう半分くらいはうまい棒無くなってたし)

というわけで、結局宝物は見つけられないまま、
おのぼりさん10周年記念イベントは幕を閉じ、
うまい棒だけではお腹いっぱいにならない田舎者たちは、
駅前の牛角に向かった。

2009年11月15日 (日)

過去と未来とゼロの焦点

その日、チェロ教室のあと、先生が不思議な
楽器
を弾いていたので、みんなでしばらく
鑑賞し、なんだか貴族のような気分に浸ったところで、
向かう先は、結局映画館。

だってあらかじめ予習しておいた松本清張の
ゼロの焦点が今日初日なんだから、行かない訳に
いかないじゃないか。

そういえば、この前太宰も生誕100周年とか言っていて、
このゼロの焦点も「松本清張100周年記念」とか
言っているから、つまるところ、太宰と松本清張は
同い年だってことだ。

そして、そんな同い年2名の作品の両方に、
広末涼子が出ているという、この摩訶不思議。
こういうのが運命っていうんだろうか。

なんて思いながら、始まった映画を見始めて20分。
私は気づいた。

この映画の主人公は、実は広末じゃない。
中谷美紀だと。

小説では、広末演じる禎子ばかりに視点が置かれていた、
「ゼロの焦点」であるが、映画では、広末だけでなく、
中谷美紀、木村多江演じる他の2名の女性にも、
それぞれ「焦点」をあてており、3人3様の、戦後の女の
生き様が描かれている。

その中でも、中谷美紀の存在感がすごい。

斜めに黒いハットをかぶり、ストライプのワイドパンツを
スタイリッシュに着こなして、信じられないくらい色白で。

もう出てきたとたん、その時代の人とは思えないくらい、
なにしろ「カッコイイ」のである。
(途中エナメルみたいな服着てるし)

でもそんな「カッコイイ」中谷美紀の暗い過去を、旦那で
あるところの料理の鉄人の人は結婚生活を3年も送っていながら、
何にも知らないのだ。

そしてその「何にも知らない」のは、新婚たった
1週間で旦那が行方不明になってしまった広末も一緒。
前職が何であったかも、結婚する前どんな生活を送って
いたのかも、気づいたら何にも知らない。

そう。結局、愛していても、その人の
過去がすべて分かるなんてことはない

っていうのが、この映画の大きなテーマ。

でも。

過去なんて実は知らなかったとしても、
広末だってたった1週間しか一緒にいなかった旦那を愛して
いたし、旦那もきっと広末を愛していたし、料理の鉄人の人も、
中谷美紀のことを、分かりにくいけども、愛していた。
過去なんて見ずに、未来に向けて歩いていこうとしていた。
それがきっと、「戦後の日本」の強さなのだと思う。
過去は、決して消えるわけではなく、最終的に、それが3人の
女を苦しめるのだとしても。

監督が犬童一心であったからして、予想通り、
「そんなところ写さなくても…」と思うような、グロテスクな
シーンはたくさんあったけども、それを超越するだけの、
女3人の深い深い、重い重い、分厚いドラマであった。

そうして、日本海の海原を見ながら感慨に浸っている私の
耳に流れてきたのは、エンディングテーマの中島みゆき

分厚い。歌声が分厚い。

ああ、女というものは、かくも力強いものなのか。
と、私は最後に中島みゆきの雄たけびを聞きながら
思うのであった。

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2009年11月 4日 (水)

日本シリーズ(イキツケノオミセの体で)

その日、田舎には屋根にうっすらと、ではあるが、
初雪が降ったのだそうな。

そんな冷え切った祝日の夕方。
降り立った後楽園駅。

普段ならまったりとラクーアに行くところではあるが、
今日は歩道橋を右に折れて・・・

向かった先は、東京ドーム

うちの新任ぶちょーさんは、大のジャイアンツファンで、
日本シリーズになると、部下どもに東京ドームの試合の
チケットを献上するように強要する(?)のだそうだが、
今年は人気がないのだか、必死で取りに行ったら思いのほか
たくさん取れてしまったのだそうな。

そんなこんなで、あまったチケットを処理すべく、
野球なんて全然知らない私が、なぜか日本シリーズ。

今日、ピッチャー、誰??

さて、東京ドーム、といえば、思い出されるのは、
夏のアメフト観戦

あのときのいいちこさんを思い出してしまったのは
ほかでもない。

今日の東京ドームも、キャラぞろいだったから。

さて、私たちのひとつ前の席には、頭頂部が残念な
ことになっている、「45歳、定職なし」を絵にかいたような
おじさまが1人。

首に、ネズミの国のパスポート入れみたいなものを
ぶら下げていることから、どうやらシーズン券を持っている
巨人マニアかと思われた。

そうして、相変わらず野球じゃなくて観客にばかり
気を取られているうちに、日ハムのピッチング練習は
終わり、巨人の皆様が守備練習に入ってくる。

Photo

そんなとき。

「45歳、定職なし」にとある変化が。

おもむろに手を挙げた定職なし。
そこに走り寄ってくるのは、ソフトドリンクを
売っているおねいちゃん。

喉でも乾いたのかしら。
と純粋な気持ちで見守っている私の前で、
あの定職なしは、ジュースを買うだけでなく、
おねいちゃんと親しげに話しこむ。

おねいちゃんも、「また来てくれたんですか?」
と、むやみに親しげ。

それにしても、こいつもしや、ひとりで巨人と
おねいちゃんを目当てにやってきたのか。

と思っていたところへやってきた、定職なしのお仲間は、
「43歳 日雇い」を絵にかいたようなおじさま。

その様子を後ろから見ながら、私はこの2人を、
「無職日雇い」と名付けた。

そうして一生懸命ネーミングを考えているうちに、
気づけばBushが淡々と始球式を終え、試合が始まった。

Bush

ホームラン合戦となった試合序盤。

「無職日雇い」コンビは、ソフトドリンクを卒業し、
ビールを飲むことに決めたようだった。

再び手をあげておねいちゃんを呼ぶのだが、
ここでも私は異変に気づく。

「久しぶり☆」と親しげに話しかけるおじさまたち。
にこにこと応対しながらビールをふるまうおねいちゃん。

なんかこの光景、なにかに似てるような…

とそのとき、思いついたのは、2週間ほど前に
お客さんに連れて行かれたおねいちゃんのお店。

あそこにもやはり、これ、と決めたおねいちゃんと
やたらと親しげに話すおじさまたちがいなかったか。

そうだ。
こいつらにとって、東京ドームはある意味行きつけの
お店
なのだ。

ソフトドリンクでも、ビールでも、飲み物ごとに、何人か
おねいちゃんを決めて、試合を見ながらおねいちゃんと
交流しているのだ。

そういう構造を理解したうえで周りを見直すと、
どうやら男性陣の多くは、多かれ少なかれみんな
決めたおねいちゃんがいるのだそうで、2列前の
男子は、隣に座って水割りを作ってくれる、焼酎売りの
おねいちゃんに狙いを定めているようであった。

点を取ってはとられる野球ゲームの一方で
繰り広げられる、男と女のラブゲーム

ドームはすげぇなぁ。

と思っていると、そこにやってきた、小笠原の2ベースヒット。

おおお!やっぱりラブゲームより
全然野球のほうがすげぇ!

と思って思わず立ち上がる私たちの前でやっぱり立ち上がる
「無職日雇い」コンビ。

そして、大盛り上がりの内野席で、あろうことか、
盛りあがった「無職日雇い」がこちらを振り向いて。。。

みんなで、ハイタッチ!

ついでに調子に乗った無職日雇いは、さっきのビールの
おねいちゃんを呼びつけて、ビール買うついでに、おねいちゃんに
お駄賃を渡しちゃったりする。

その後は完全に巨人ペースで、巨人がすげぇたびに
無職と私たちはハイタッチを繰り返しつつ、ゲームセット。

Photo_3

おそらくヒーローインタビューまで騒いで帰るのであろう
無職日雇いと、私たちは最後のハイタッチを決めて、
喜び勇んでラーメン屋に向かうのだった。

無職日雇いコンビの有志は、mixi限定で。

2009年11月 2日 (月)

バスケとママさんバレーの思い出

うちの母は、ママさんバレーチームに入っていた。

近所の主婦さんたちが集まって作ったバレーボールチームには、
不死鳥を意味するやたら大げさな名前がついていて、いかにも
強そうであるのだが、別になんのことはない、ふつーのママさん
バレー。

練習は毎週水曜日の夜、近所の中学校の体育館を
借りていた。

大きな水筒(ポット?)に、夏は麦茶、冬はお茶を
入れ、家にある漬物とかリンゴとかをタッパーにつめ、
ときにはバレーボールがいっぱい入った袋を車の
後ろに詰めて、母と娘たちは体育館に向かうのだ。

ばあちゃんたちと同居している家では、ばあちゃんが
子供たちの面倒を見てくれるので、バレーに連れてくる
必要はないんだが、うちは核家族だし、あのころは
父の帰りも遅くて、子供だけで家に残しておくのは
あぶないと判断した母は、ほぼ毎週のように、私たち
3人を連れて、ママさんバレーに行っていた。

母たちがバレーボールに専念している間、子供たちは
中学校の体育館のステージの上で、校長先生がお話を
するときの教壇を使って隠れたり、どこからかバドミントンの
ラケットを持ってきてバドミントンしたり。

多くの時は、子供は私たちだけではなく、他のお母さんが
連れて来た近所の子供たちと一緒だった。

9時。
バレーが終わると、母たちはモップがけをはじめ、子供たちも
それを手伝って、それが終わるとステージ下に集合。
各家から持ってきた漬物やらリンゴやらを取り出して、
みんなで反省会、もとい、井戸端会議をし、9時半ころみんな
車に乗って帰ってゆく。

それ以外の日は厳しく9時には寝るようにしつけられていた
私は、ちょっとだけ夜更かしはできるし、夜なのに友達と
遊べるから、ママさんバレーについて行くのがとても好きだった。

・・・っていう遠い昔の思い出がふと頭をよぎった、
昨日のバスケ。

夕方から始まったバスケに、異変が訪れたのは、始まってから
30分もした頃だろうか。

得点係をしていた私の眼に飛び込んできたもの。
体育館に向かって歩いてくるのは、大人2人と・・・
ベビーカー??

よく見ると、やたらでかい大人のほうは、バスケチームの
一員で、最近は遠方で働いているのでお休み中の
「元同期」。

そしてその隣にいるのは初対面だけど彼の奥さまで、
さらに、その胸に抱かれているのは・・・

かわいい赤ちゃんだった。

一時的に東京に戻ってきていた彼らは、今日バスケやってる
のを知って、子供連れで見学にきたというわけだ。

父親に全く似ず、くるくるの天然パーマでくりくりおめめの
女の子は、大人ばかりのこの状況がかなりアウェイであると
本能的に感じたのか、母親の手を離れるとやたら泣きわめく
のだが、大人たちはそんなこと関係なく、珍しい来訪者に
いろめきたつ。

そんな情景を見ながら、思い出したママさんバレーの
風景。

こういう風にして、このアラサーバスケチームが、だんだんと
「パパママバスケ」になっていけばいいなぁと思った。

大人たちがバスケをたしなむその横で、子供たちも
交流し、年上の子供が年下の子供の面倒をみて、
そのうち大人たちの試合の間に、子供同士で
試合やらせてみたりして。

思い描くだけでも、なんとも幸せな光景ではなかろうか。

・・・あ、もちろんその中には、私の子供だっている、はず。

2009年11月 1日 (日)

若手から外される日

まだまだ若手だと、あの時までは思っていた。

だから、2ヶ月に1回は部署内で「自称若手飲み」
企画し、評価面談で「中堅」と言おうとする課長を必死で
阻止し、「まだまだ若手アピール」を続けて
きたのだ。

だって、他のIT企業とは違って、老舗すぎるうちの
会社の平均年齢は、どう頑張っても40歳くらいだろうと
思われ、だから、どんだけアラサーだとしても、まだ
「あの一線」を超えない限り、つまり、「アンダーサーティー」
である限りは、「まだまだ若手」であるはずだった。

そう。あの時までは。

最近私の隣の担当に来た、「敏腕部長」さんが、
急に指令を出してきた、らしい。

「おれは若手と飲みたい」のだと。

その「敏腕部長」さんが前にいた部署の「若手」と、
うちの部署の「若手」の交流会をやりたいのだ、と。

あー、それはいい企画よね。

と、後輩から概要を聞いて、私はそうやって
反応した。

もちろん、私にもお誘いはやってくるだろうと、
当り前のように考えながら。

それなのに。

担当のスケジュール表をみて、私は気づいてしまった。

私が「若手」じゃなかったことに。

私より1つ下の年次の子のスケジュール表には
確かにその日、その時間に飲み会の予定が
入っているのだ。

そのまた1つ下の子も。
間1つ飛ばして、その2つ下の子も。
(間1つは空席)

でも、私の予定はすっからかん。

今まで、「自称若手飲み」とか言っても、「自称」の
ところは笑い飛ばしながら飲めていた。
だけどもだけど、この「自称」が、実はリアルであった
ことに、この瞬間、私は気づかされてしまったのだった。

そして運命の水曜日。

リアル「若手」たちは、うかうか、あ、いや、うきうきと、
「敏腕部長」さん行きつけの、「妖艶なおねいちゃんたちが
ご飯を運んできてくれる飲み屋さん」
に出かけて行く。

一人取り残された私は、残業するのもばからしくなって、
「若手じゃない」誰かとやけ酒でもしようかと思ったが、
こういう日に限って飲み仲間は見当たらず。

仕方なく私は、やけ酒代わりに
「やけラーメン&ギョーザ」
を一人で平らげて家路に着くのだった。

そんなやさぐれ土曜日。

久しぶりに渋谷センター街に出かけた私の周りには、
「そんな格好でよく捕まらないな」と思われるくらい
ふざけた格好をした、ハロウィンに浮かれる若者たち。

着ぐるみだの羽だのつけて浮かれている、おそらく
うちの会社のリアル「若手」と同年代だと思われる
その若者たちを見て完全にひいてしまった私は
つくづくと感じるのだった。

「あー、やっぱり私、もう若手じゃないのかもしれない」と。

誰か、若手から外されてしまい、かつ、まだ中堅には
なれない私に、何か名前を付けてください。

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