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2009年9月

2009年9月27日 (日)

アラフォー、アラサー、妹、がき。(その2)

それにしても、妹のように育ててきたガキ3が、
小学2年生になり、気づけば大人みたいな
口をきくようになって、この連休、私は少なからず
驚かされたものだ。

この日、祭が終わって帰ろうとした私に、
このガキ3は「気をつけてね」と言った。

ん?気をつけるって、何に?

不思議そうな顔をした私に彼女が
アドバイスした一言に、私は震撼する。

「あの子たち、調子に乗ってきたから!

ガキ3曰く、本日大人しくしていたガキ1、ガキ2は、
今日のところはたんに猫をかぶっていただけであり、
本来はわがままでうるさい、のだそうな。

それにしても、「調子に乗ってる」なんて言葉、
どこで覚えて来たんだろう。

次の日。

遅くまで祭を見ていた私は、寝室にお囃子の音が
流れ込んでくるのもお構いなしに、ひたすら寝ており、
起きたのは9時ころ。

昨日オールしていた妹は、もしかして夜中に帰ってきて、
隣の部屋でちゃっかり寝てるだろうか、と思ったが、
案の定まだ帰ってきてない。

なぜだ、なぜ帰ってこない!ともやもやした
気持ちを抱えながら、むしゃむしゃとご飯を
食べていると、電話がかかってくる。

と、電話を切った母が残念な顔をしていうのだ。

「あんた、早いとこご飯食べて、着替えてきなさい。」

・・・あ、そゆこと。。。

休みの日はいつもこうだ。
ゆっくりしようと思っていると、いつもこの
悪夢の電話がかかってくる。

だいたい、小学2年のガキ3に、電話という
文明の利器を教えたのは、どこのどいつだ。

そんなもの覚えてしまったがばっかりに、
この子は、親の許可も得ずに、勝手にどこからか
子機を見つけてはうちに電話をかけてくるように
なってしまったのだ。

そうしていかにも親の許可をとったかのように
うちの母に話をつけて、電話を切ったあとは、
「おばちゃんがいいって言ったからりぼんのうちに
いってくるねー」

って言い張ってうちにやってくるようになってしまった
じゃないか。

歯を磨き、顔を洗って髪を整え、着替えをすべく
2階に上がると、窓の外には、うちに向かって
歩いてくるガキが3人。

あー、今日も地獄が始まる。

結局、その日は、おもちゃが足りないので
家の前のスーパーに連れて行っておもちゃだの
お菓子だのを買って、お昼になれば茶の間に整列
させて飯を食わせ、午後は祭2日目に連れて行く。

そしてこの頃からガキどもは、ガキ3の言うところの
「調子に乗って」くるのだ。

ガキ1は、もう6歳にもなるというのに、神社に行っても
私にずーっとくっついていて、お祭にはあまり興味を
示さず、「ねぇ、だっこして!だっこ!」のリフレイン。

田舎の友達の中には、もうガキ1と同じくらいの年の
子を持つ者もいるので、私が抱っこしちゃうと、周りから
「え?何?いつの間に子持ち?」みたいな顔で見られるので、
あんまりやりたくないっていうのに。

そして家に帰ったと思ったら、今度はガキ2が
Wiiを離さないため、ガキ1、ガキ3から大不評。

そんな中、ガキ3は私を違う部屋に呼び出して、
「なんかさぁ、ガキ2はゲーム交代してくんないから
私まじ嫌いなんだよね」
とまた大人の意見をぶつけて
くる。

あーあ、早く下の妹帰ってこないかなー。

下の妹は保母さんの資格を持っているので、
ガキの世話はいわば専門家なのだ。
この無法地帯をうまいことまとめてくれるに違いない。

それなのに。

次の日の朝も、部屋をのぞいてみたがまだ
妹は帰ってきていない。

本当に独身アラフォーの言うとおり、男のうちに
入り浸っているのだろうか。

こっちはガキに囲まれて大変なことになっていると
いうのに、自分ばっかりいい思いしやがって。

だから私と母は決めたのだ。

明日は、親戚とは別行動をとることにしようと。

明日、ガキどもとそのおじい&おばあ、そして
アラフォーたちは、温泉に行くと言っていた。

本来ならうちらも一緒に行こうといわれていたのだが、
これではガキに囲まれたまま連休が終わってしまう。

そんなら、ガキどもとは、別の温泉に
いってやろう
と。
(結局温泉行くことには変わりないけど)

その日の朝も、「まだどこ行くか大人たちが決めて
ないから」
と適当に理由をつけて朝8時からガキが
やってくるが、きっちり午前中でガキの家に子供を
送り届けて、私と母と父は最近できたという新しくて
きれいな温泉に出かけるのだ。

なんでそんなに温泉行きたいかって。

だって、何しろ今朝から筋肉痛なのである。

体重16kgのガキその1を、昨日1日ずーっと抱っこし
続け、その影響でこちらも持ちあげろとせがむガキ
その3の腕を引っ張って振り回した挙句、最近バスケ
しても筋肉痛にならないというのに、今回ばかりは
しっかり筋肉痛になってしまったじゃないか。

そんな疲れを癒すべく、新しくてきれいな温泉に
ゆっくりとつかって、やっと本当の休みモード。

こうやってお風呂浸かっているうちに、妹が
帰ってきて、「お姉ちゃんありがと。これからは
私がガキを成敗してやるから!」
って言ってくれない
もんかしら。

と思ってうちに帰っても、やっぱり妹は不在。

それにしてももう丸2泊3日。
もしかして韓国でも行ってるんじゃなかろうか。

温泉から帰ってゆっくりお茶したのもつかの間。
夕方にはまたガキがやってくる。
だって昨日ちゃっかりガキは花火を購入して
しまったのだ。

夜6時。

「えー、まだ花火にははやいよー」
不満ぶーぶーのガキどもの意見にはまるで
耳を貸さず、こんなガキども、とっとと片づけてしまえ
とばかりにそっこう花火を終わらせ、「あんまりお腹
空いてないよー」
とまたしても文句を言うガキに
無理やり飯を食わせ、ガキを膝の上に抱えながら
ブザービートの最終回を鑑賞。

ああ、あわただしい。

そうして次の日。

やっとこさ父と母のいる千葉に帰ってゆく
ガキ1、ガキ2。

ガキ3も独身アラフォーと一緒に昨日忘れ物を
した親戚の家までドライブに出かけて行った。

そんなみんなを見送ってせいせいしたところで、
私も東京に帰ることにする。

あ。忘れてた。
まだ本来の場所に帰っていない輩が1名。

結局、下の妹は私の田舎滞在中、家に帰って
来ることはなかった。

あの時点で3泊4日。

連休が終わっていつもの日常が始まり、
いい加減妹は帰ってきただろうか。

妹の行方を知らせる便りはまだ、届いていない。

2009年9月25日 (金)

アラフォー、アラサー、妹、がき。(その1)

その日は、下の妹の誕生日だった。

誕生日とは言え、妹の会社は土曜日も仕事。
会社に入ってまだ2ヶ月半の妹は、有給など
もらえるはずもなく、その日もどたばたと仕事に
出かけて行った。

一方、有給が有り余っている姉は、木曜から
7連休をもらっていて、前の日の夜に実家に
たどり着いて、土曜の朝は当たり前のように
惰眠をむさぼっており、起きたころには当然、
妹はすでに会社にでかけたあと。

暇を持て余した私と、その日は夜勤で昼間は
家で同じく惰眠をむさぼっていた真ん中の妹は、
暇に耐えきれず、T○UT○Y○にモンハン
買いに行ったりなんかして、田舎の秋を満喫
していた。

そんな真ん中の妹が夜勤に出かけてしばらくして私は
気づいた。

そういえば、下の妹が、帰ってこない

本来であれば、真ん中の妹とすれ違いくらいのタイミングで
帰ってくるはずの下の妹。
暇な工場の事務仕事、しかも土曜に残業があるとも
考えられない。

そんな疑問に、母が答える。
「今日は帰ってこないって言ってたけどねー。」

なんともお気楽な母の返事。

ま、まぁ誕生日だしね。
今頃地元の友達と盛り上がっているのだろう、と、
そのときはなんとなく納得した。

そんな遊び呆ける下の妹の代わりにやってきたのは、
お祭を見るために、わざわざ千葉からやってきた、
従兄の娘であった。
(従兄の娘のことは、どうやら従姪と呼ぶらしい)

彼女のおばあ、ってことは私の伯母に連れられて
やってきたその子はまだ6歳で、初めての
「ひいじいちゃんのおうち」と、大勢の大人、そして
何より親と離れて初めて過ごす夜が不安なようで、
ほとんど口を開かず、大きな目を見開いて、おばあの
隣にちょこんと座って動かない。

と、遅れて入ってきたのは、本日のガキ2人目の、
6歳の娘のお兄ちゃん、10歳。
ってことは私の従甥ってことになるのか。

この従甥も最初はおどおどしておりなかなか
なじまないので、とりあえず私はしょっぱながら
必殺技を繰り出して、早速先ほど購入したばかりの
モンハンをやらせておくことにする。

その傍らで従姪はその部屋にあったピアノを弾き
始め、この兄妹が若干この環境に慣れ始めてきたとき、
母が赤ん坊を抱いてきた。

私の子供であってもまったくおかしくない、生まれて
半年の赤ん坊は、ご存知の通り、残念ながら
私の子供ではなく、私の父の従妹の子供(はとこ)の
子供
である。
(ここまでくるともうWiki先生にも続柄が出てこない)

生まれて半年ともなるともう首も座っていて、
かなり抱っこするのが楽になっているので、
母から奪い取って抱き上げると、その子は
わにるでもなく、人の顔を見上げてニカッと
笑うのだった。

※わにる:人見知りする。(方言)

8時を過ぎると子供たちは(大人からするとさっぱり
面白くない)
こち亀を見始めて、この頃からガキどもは
自分から話を始めるようになる。

こち亀が終わって、赤ちゃんが眠たがり始め、
ガキどもも家にいるのがつまらなくなってきたところで、
こちらも別の従兄の息子(従甥その2)の獅子舞を見に
ガキどもを車でお祭に連れてゆく。

と、そこで私はガキその3と、その保護者もどきに
出会う。

ガキその3は、獅子舞坊主の妹であるところの
従姪その2(9歳)。

この従姪は、私の家から徒歩1分のところに
住んでいるので、私が実家に帰るたびに一緒に
遊んでいる(?)、私の3人目の妹みたいな
存在である。

ガキその1、その2はガキどもの「おばあ」と一緒に
夜店を回っているようなので、私はこの「妹」と、
「妹」の「おにい」の獅子舞を待つことにした。

と、そこに声をかけてきたこの「妹」の
「保護者もどき」ともいうべき、私の従姉。

この従姉は、「妹」の「叔母」にあたる存在であり、
残念ながらこの子の親ではない。

そして、この私より8歳年上の従姉に、私は
育てられたといっても過言ではないため、私から
見ると、彼女は従姉というよりは「姉」に近い
存在なのだ。

そんな、昔憧れだった「姉」は今、私が恐れてやまない、
「独身アラフォー」である。

仕事は腰掛OL(ってか事務職)、彼氏(十中八九)なし
ぽっちゃりからDBに差し掛かってきたところ、っていう、
絵に描いたような「独身やさぐれアラフォー」

そんな彼女は、しばらく前まで、いろんなところで結婚しろ
と言われすぎて、若干ひきこもり気味であった。

しかしながら、35を過ぎたころからであろうか。
おそらくもう誰も、「結婚しろ」と言わなくなってきたのだろう。
彼女は再びやたらと社交的になり、親戚の集まりにも
甥、姪たちの「保護者」的な立場で顔を出し始めた。

そんな「姉」は、うちの姉妹の行方がやたら気になる
ようだった。

まぁ彼女にとって、うちの姉妹は全員妹のような存在なので、
それも仕方ないのだが、この日の質問にはちょっと困って
しまった。

「今日妹たちは?」

「真ん中は夜勤だってー」

と、とりあえずまともな理由で不在にしている真ん中の妹を
持ち出してその場をしのごうと思うのだが、そんなに簡単に
だまされるほど、「姉」は甘くない。

「下の妹は!」

「え、えっとね、今日誕生日なんだー」

「誕生日だからどうしたんだ!」

「き、今日は帰ってこないらしいよぉ。。。」

と、そこまで言ったところで、この従姉は、言っては
いけない一言を口にした。

「まぁたあれは男のうちに行ったのか!」

あー、言っちゃったよ。
私だってなんとなく気づいてたんだよ。
でも、お祭の準備で家族はてんてこまいだし、
事情をよく知らない親戚の方々だっていらして
いる中で、みんなの前でそんな不届きな話
するわけにいかないから、不審に思いながらも
黙っていたのだよ。

まぁ、今ここにいるのは話を聞いてるんだか聞いて
ないんだか分からないガキその3だけだから
いいんだけど、と思いながら、それでも私は話を
はぐらかす。

「そこまでは、私もよく知らないんだけどねー」

そんな私の弁解はアラフォーの耳には届かない。

だいたい何のために東京行って、どうして帰って
きたんだ
、とか、一番下の妹だからって、親も
甘いんじゃないのか
、とか、その後も従姉は
私に問い詰め続け、私が返答に困りはてた頃、
やっと獅子舞が始まるのだった。

さて、私を困らせるのは何もアラフォーの従姉
だけじゃない。

次の日から、私はガキどもの総攻撃に遭うことに
なるんだが、それはまた、次の話。

※ちなみに、田舎の方言で繰り広げられる田舎者同士の
 会話は、 Webで表記できないほどけんか腰であるため、
 Blog上ではかなり上品な言葉に直してお送りして おります。
 ご了承くださいませ。

2009年9月22日 (火)

少子化と、伝統芸能。

うちの市内では、だいたい9月にそれぞれの
地域で秋祭りが開催されるのだが、伝統的なものは
そのうち3つくらいしかなく、うちの地区のお祭りは
そんな中の1つに数えられるのだそうな。

歴史的に言うと、「戦国の前あたり」というから
室町あたりから毎年行われていた、という話は
屋台を待ちながら酔っ払いから聞いた話であるので
どこまで本当かはわからないが、まぁ話半分と
しても、江戸あたりから200年くらいやってると
思ってもよいのだろうと思う。

でもそんなに歴史があるなんて話は、今月今夜
初めて聞いた。

だって、祭と言うものは男たちの行事なのだ。

祭の出し物はお囃子、長刀、獅子舞の3つに分かれて
おり、それらの中心は地元の小学生であるが、原則、
参加できるのは男子だけだ。

女子である私は、お囃子やりたくたって参加させて
もらえなかった。

それが父の世代のときは更に決まりが厳しくて、
参加できるのは、男子の中でもその家の長男
だけだったのだそうな。

だから、二男であるところのうちの父は、祭に対して
やたらと憧れがあるらしく、この年になっても祭が
始まれば大喜びでハッピ着て屋台を引っ張りに
いくのである。

※ここでいう「屋台」っていうのは、一般的にいうと、
 「山車」のことである。

それが、だ。

思えば、私たちの世代から、若干の異変は起きて
いたのだが、そんなこと、小学生のあほどもとしては
全然気づかなかった。

しかしながら、3つの地区に分かれて行う祭の
中で、あの頃から、その中の1つの地区だけは、
祭は小学生の女子も参加することが許されて
いたのだった

それでも、女子が参加できるのはあくまでも
屋台の御簾の中で奏でるお囃子だけ。
長刀と獅子舞は、どうやっても男子の特権
であることには変わりなかった。

そう。長刀と獅子舞は、いわば小学生男子の
聖域であって、女が口を出せるようなもんじゃなかった。

はずなのに。

その聖域が侵されているのに気づいたのは、
2年前のこと。

いとこの長男(当時小学3年生)が長刀デビュー
することになって、親戚中で寄ってたかって
神社に押しかけたあの秋の初めのこと。

私たちの頃から、祭に女子も参加できたあの地区では、
気づいたら長刀が女子になっていた。

あれ。長刀って、聖域じゃなかったっけ?
相撲でいうところの土俵のように、
「女子立ち入り禁止」の見えない看板が
立っているような、そんな排他的なものでは
なかったっけか?

と不審な気持ちでみていたあのときから、
そういえばたった2年しかたっていないというのに。

その2年の間に、あのとき長刀デビューをした
うちの従兄弟の長男は、長刀を卒業して、
今年、めでたく獅子舞に昇格した。
(長刀2年、獅子舞1年で子供はめでたく
祭を卒業し、思春期に突入するのだ)

そんな長男の成長した姿を見るために、
またしても親戚一同が勢ぞろいして、
神社の奥でスタンバっている本日の
主役に会いに行ったとき、私は異変に気づいた。

長刀が、2組しかいない。

復習しよう。
うちの地区は全長2㌔強。
それを更に3つに細分化して、屋台も長刀も
獅子舞も3つづつ出すのが慣わしである。

それなのに、どう数えても長刀が2組しか
いない。

地元の人間に聞いてみると、事態は結構深刻
らしかった。

2年前に登場した女長刀のキャストの皆さんも
小学校を卒業し、思春期に入ってしまうと、
さすがに女だてらに長刀やるような度胸もなくなって、
そうするとその後を継ぐようなちょうどいい年代の
がきどもも見当たらなく、残念ながら今年は長刀を
休業することに相成ったということなのである。

「長刀はなくなっちゃうし、獅子舞も、ねぇ。」

そういえば、獅子舞って何組いたっけ?

灰色の着物を着た、男獅子のうちの長男と、
花柄の着物を着た、女獅子の一番南の地区の
男の子はいたけど、やっぱり女長刀の地区の
子供はいなかった気がする。

と、そんな話を聞いているうちに、長刀は2つとも
終了し、獅子舞タイムが始まって、最初の女獅子も
そろそろ終了の様相を見せ始めていた。

それでも、うちの地区のお囃子の皆さんはまだ
神社の下で飛び回っているから、どうやらこの次に
もう1組あることは間違いないらしい。

と。

始まった獅子舞を見て私は寒気がした。

その獅子舞は、布の下からジーパンがはみ出しており、
頭の位置も、先ほどの獅子舞より明らかに背の高い・・・

そう。
その獅子舞の中身は、さっきまで屋台を引っ張りあげていた、
大の大人じゃないか。

確かに踊りは小学生の学芸会とは打って変わって
なんだかプロっぽい。

プロっぽいけども、味もそっけもあったもんじゃない。

やっぱりこういうのは、小学生の男子が宿題やる時間も
野球の練習やる時間もつぶして、一生懸命練習して
やるからよいのである。
大人に厳しく踊りを教わって、たたかれて叱責されて、
そうやって田舎の男はたくましくなっていくのである。

それを、大昔に踊りを覚えた大人がやってどうなるっていうのか。

そういえば、祭の会場を見回しても、気づけば集まっているのは
大人ばかりになっていて、本来の主役のはずの子供の姿が
全然見えないのは、なにも夜遅いから、だけではないようだ。

普段東京にいる私はあまり気づかないけど、そういえば
中学も高校もどんどん統合されていて、田舎の少子化問題
いい加減マジで深刻のようである。

政権が変わり、子供がいる家庭には毎月2万6千円だかが
支給されるようになると聞く。

子供のいない私には、その毎月2万6千円がどれほどの
足しになるのかはよく分からないのだけど、それで本当に
うちの田舎に子供は増えるだろうか。

そしてもう一度、あの地区の子供による長刀と獅子舞は
復活するだろうか。

長刀が1つなくなってしまった分、早く終わってしまった
祭の夜はなんだか薄ら寒く、羽織ったジャージにも、
ひゅうひゅうと冷たい風が入ってきて、星空を見上げた
私はひとつ、大きなくしゃみをしたのだった。

2009年9月17日 (木)

のあのわ

チェロのレッスンのあとだったからかもしれない。

そいつらのPVは、CDがまさに売るほどあふれている
タワレコの中で、ひときわ私の目を引いた。

そのPVがこれ。

曲名のとおり、「ループ、ループ」している
カメラが、彼らをぐるぐると映し出して、何周かした
その時に画面に現れたのは、なんと、チェロ

そして、そのチェロを弾いているのは、最近の
マイラバのakkoとちょっと雰囲気の似た感じの
女の子。

まさか、チェロ弾き語りとか言っちゃうわけ?

ギター弾きながら、とか、ピアノ弾きながら、は
よくあるんだが、チェロ弾き語り?

さだまさしだって、さすがにバイオリン弾くのは、
間奏の間だけではなかったか。

そんなぁ、まっさかぁ。
と思っていたのもつかの間。

それはPVが始まって3分半もする頃。
そのボーカルはおもむろにチェロの立てかけてある
椅子に座り、歌いながらチェロを奏で始める。

やっぱり弾き語り!

と思った瞬間、私はそこにあるアルバムを
1枚手にとって、急いでレジに向かった。

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アーティスト:のあのわ
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のあのわ

確か、RIZING SUNにもその名前はあった
気がするが、その時はこんなやつらだなんて、
全然知らなかった。

タイムテーブルを見ると、PianojaCが終わった直後に
ClystalPalaceでやっていたってことなので、Bohemianとの
距離の関係から、お目にかかるのは到底不可能だった、
ってことなので、仕方ないけどもったいなかった。

だって、アルバムを聞いた印象としては、
チェロ弾き語りは確かに珍しいし興味あるんだけど、
それ以上に、バンドとしてまじ素晴らしいのである。

上の、「ループ、ループ」は、いかにも女子の心を
くすぐる、Charaを彷彿とさせるポップなロックであるが、
そんなキュンキュンソングを歌っていたと思ったら、
急に全然違うテイストの歌が始まるのだ。

どことなくミュージカルっぽいこの壮大な、
アルバムの名前通りの「Spectacle」
じわじわソングまで。

全体的に、ポップなんだけどちょっとだけ
クラシカルな感じがするのは、おそらく
チェロのせいなんだろう。

すげぇなぁ、yukko(ボーカル&チェロの女の子)
小さい頃からチェロやってたのかなぁ。
声もCharaと川本真琴を足して2で割ったみたいな
かわいらしい声なのに、その上チェロまで弾けるだなんて。

と、感心しながら、オフィシャルサイトをのぞいた
私は、驚愕してしまった。

2005年、ネットでメンバー募集を介してKey.荒山リクが加入。
それと同時に、バンドに新たなエッセンスを入れたい!
と思っていたVo.Yukkoがなんとしてでも
手に入れたかった楽器"チェロ"を購入し

バン ドに導入
(とにかく大きな楽器を持ちたかったらしい)

え?
小さい頃からやってたんじゃなかったの?
オーケストラ部出身とかじゃないの?

大きな楽器を持ちたかったって、
そんだけでチェロ買ったってどゆこと?

・・・しかも、たったの4年?
チェロ始めてたったの4年で弾き語りとか
やっちゃってるわけ?

確かに、そう思ってライブ映像とか見ると、
なぜかチェロにはギターのフレットみたいな
ものがついており、最初は、立ったり踊ったり、
不安定な格好でチェロを弾いたりするからかと
思ったのだが、おそらくそれは、初心者が鉛筆で
正しい指の位置に線を引くのと同じような行為で
あるのではないだろうか。

「チェロを弾く時は、駒と平行に」と先生は口を
酸っぱくして言っているけども、yukkoのチェロは、
立って弾いているからかもしれないけど、必ずしも
まっすぐ弾けているとも言えないかもしれない。

それでも。

それでもそれを数段上回るだけの味がある、と
思うし、なんとも情熱のこもったチェロは、見てるだけで
とても楽しい。

先生みたいに、あんな恰好よくリベルタンゴ弾けるように
なれば一番いいけども、せめてあんなにのびのびと、
チェロが弾けるようになったらいいのになぁ、と思いながら、
その名の通り、yukkoの歌声を「ループ、ループ」して
しまった、秋のはじめのことであった。

2009年9月13日 (日)

おひとりさまプール

その日、私は毎週のように英会話に行き、
チェロの練習をして、本やらCDやらを買い漁って
時間をつぶし、向かった先はやっぱりとしまえんの
映画館
であった。

とはいえ、おひとりさま映画館は、実は久し振りである。
(と言っても、たったの1.5か月振りだけど)

周りからは、おひとり様映画館なんて、止めたほうが
良いのではないかというご意見をいただいたが、
当の本人は、実は止めようという気はそんなになかった。

しかしながら、夏はどうしてもアウトドアな行事が忙しくて、
おひとり様映画館に割く時間がなかったのだ。

でも今日起きてみたら季節はすっかり秋模様に
なっていて、「あ、なんか今日はすごくおひとり様日和♪」
と、衝動的に、映画館のHPを開いてしまったのだった。

うーん、何見ようかなー、って、どうしても気になって
しまうのは「20世紀少年」なわけだが、これを一人で
見るのはなんともしのびない。

と、見覚えのあるタイトルが。

それは、もう4か月前のおひとり様映画館のときに
予告編でやっていて、興味を持った「プール」という
映画だった。
(ほら、あのときのBlogに、ひとりで観たいって書いてある)

しかも、よりによって、今日から上映開始。

というわけで、私はさっそうと、としまえんにやって来たって
わけである。

といっても、この物語、知っているのは予告編の、
「理由なんて、愛ひとつで十分だ」っていう
キャッチフレーズだけであって、どんな内容なのか
全然知らない。

小林聡美&もたいまさこっていうキャストだから、
なんとなく「かもめ食堂」的癒しムービーだろうという
予想だけ。

始まってみると、やっぱりかもめ食堂的な感じで、
あんまりBGMもなければセリフもほとんどなく、
静かに淡々と物語は進んでいく。

登場人物同士も最初のうちはほとんど会話をせず、
だからなんのこっちゃ理解するのに結構時間がかかる。

そんな中、なんとなく理解できた範囲のストーリーは
こんな感じ。

タイのゲストハウス(といっても、見ている限り客は
誰もやってこない)で働いている京子の所に卒業旅行と
称してやってきたさよは、実は京子の娘である。

久しぶりに再会した母と娘。

でも、その母は、今、タイで拾った(?)孤児の
ビー君と一緒に暮らしてて。。。

って、パッと見複雑な感じで、これが昼ドラだったら、
「なんなのよ、このガキ!!このくそったれ!」
と、大問題に発展するところであるが、そこはさすが、
「チームかもめ食堂」

娘は当然気を悪くするわけだが、若干すねるくらいで、
ストレートに自分の思いを母にぶつけることはしない。

とはいえ、感情を表に出さない分、娘は常にくすぶって
いるわけで、母にもビー君にも素直にはなれないわけだが、
タイの太陽とか、空とか、そしてプールとか、そういうのに
癒されていくうちに、肩の力が抜け、だんだんと距離が
縮まっていく。

「かもめ食堂」のときと同じく、そこに出てくる料理の
おいしそうなことといったら、それはそれは、軽く
夕飯食べてきた私もじゅるじゅる言っちゃうくらいの
勢いであるが、それより素晴らしかったのは、その
音楽である。

この母は、ギター片手に歌を歌うのが趣味、というのが
設定であり、小林聡美、ギターなんて弾けたっけ?とは
思うが、意外に上手に、60年代の流行歌みたいな
カントリー調の歌を歌う。

これって、もしかしてお父さんの世代ならみんな
歌える歌なのかしらん?

と思うくらい、わかりやすいメロディー、懐かしげな
歌詞であるが、エンドロールを見てビビった。

歌は2曲あるのだが、そのうち1曲、「きみの好きな花」は、
作詞作曲 小林聡美 である。

作詞作曲が初めてとは思えないほど、なんだか夕方に
とってもよく似合う、楽しい中にも少しだけさみしげな、
なんとも言えない素晴らしい曲。

大した場面でもないのに、みんなでプールの周りで
この歌口ずさむのを見ているだけで、よく分からないけど
私はぼろぼろと泣いてしまった。

そしてもう1曲の「タイヨウ」
映画の中で小林聡美がギター弾きながら歌うのも
いいけど、最後に流れてくる女性ボーカルの歌声が、
夕焼けみたいでとてもいい。

家に帰って調べてみると、この女性ボーカルは、
ハンバートハンバートという夫婦Duoの方
らしかった。

そんなバンド、全然知らなかったけど、
検索したら、いくつか動画が見つかった。
どれも素朴で、すごくいい。

そしてエンドロールに、もうひとつ気になることが。

それは、脚本 大森美香

あれ、大森美香ってどこかで見たことあるような。。。

と思ったら案の定。

何を隠そう、大森美香は、あの、
ブザービートの脚本である。

おいおい、ブザービートとこの映画は、
まったく違うじゃないか!
と驚愕して
Wiki先生をのぞいて、私はさらに度肝を
抜かれる。

彼女が脚本を担当した映画
インストール
デトロイト・メタル・シティ
ヘブンズ・ドア
プール

で、デトロイトメタルシティ!

DMC、ブザービート、プール。。。
何をどうつついても、同じ所が全然出てこない。

大森美香、奥深し。

と、まぁこんな感じで、いろんな見方ができる「プール」。
秋の夜長にゆっくりと、癒しを求めて見てほしい。

<秋におひとり様で観たい映画>
・ヴィヨンの妻
・空気人形

2009年9月 6日 (日)

BuzzerBeat賛否両論

「月曜9時は、街からOLが姿を消す
らしいですね」

と、後輩君がつぶやいたのは、ある火曜日の
ランチタイム。

ふ、そんなはずあるわけないじゃん。

と、1ヶ月前の私なら、笑ってやり過ごしたことだろうが、
ここのところ、そうもいかなくなってきた。

バスケと楽器(バイオリン)、という何とも私にフィットした
テーマだから見始めたけれども、もともと好きじゃない類の
ドラマである。
(いや私はチェロだけどさ)
単純にかっこよくてかわいくてさわやかなだけの、
ぺらぺらの薄っぺらい、いかにも「トレンディードラマ」
月9なんて。

お盆に、母も言っていた。
「なーんかこのドラマ、いま一つ何か足りないのよねー」
って。

そして、その時は私も全く同意見だった。
うん、わかくてかっこよくてかわいらしいけども、
なんか、足りない。
と。

それに、やさぐれアラサー的目線からすると、
なにしろみんな、若すぎる

女子高生相手に、「大人の女よ!」
大見栄を切った主人公たちだって、お年の頃は
「2回目の年女」であるところの、たったの24歳

うちの一番下と同じ年である。

たった24歳で、夢追いかけててまだ就職もしていない
アルバイトの分際で、何が「大人の女よ!」だ。
うちの一番下だって、ハローワーク通って、やっとこの前
就職したんだぞ。

それが、である。

それが、お盆が終わって、北海道旅行から帰って来た
頃からであろうか。

なんだか急に、この薄っぺらいドラマが面白くなって
きてしまったのだ。

いや、薄っぺらいのが分厚くなったわけでは断じてない。
あいつらは結局まだ薄っぺらい夢を追いかけ続けて、
手術もしなければ就職もしていない。

展開だって、そんなに意外性のあるもんじゃない。
ドラマが始まったころからなんとなくみんなが気付いていた、
そういうありがちな展開。

自分でも、なんで急にこんなに盛り上がってきちゃったのか
わけが分からない。

それはまるで、莉子(北川景子)のお友達であるところの
麻衣(貫地谷しほり)のセリフ、「私の、理性が・・・」
まったくもってシンクロしているかのよう。

つまり、理性=頭で考える面白い/つまんない、じゃないのだ。
ドラマの展開に合わせて、観てるほうの理性がガラガラと
崩れ落ちてしまった結果、「分かってるけど見たい!」という
中毒性を持ってしまったのである。

そんな自分が、自分ではいまいち赦せていないのであるが、
それでも週末に録画を必死で再生している自分がいる。

なんだろう。それほどまでに私は、現実に餓えているんだろうか。
だから、必死でちゃちいトレンディードラマにのめりこんで
しまうんだろうか。

ってか、ビビるのは、その症状が私だけじゃないらしいということ。
最初の後輩君の意見を裏付けるかのように、私の周りには
「最近特に面白くなった」という賛成意見が大半を占めており、
ということはきっと、私と同じように理性を忘れて現実逃避
したい輩が相当数いるってことだ。

政権争いに翻弄され、結局日本の行く末はまだよく見えなくて、
仕事は忙しいのに頑張っても何に跳ね返ってくるわけでもなく
単純に疲労がたまって。。。

そういう、報われないから現実逃避したい寂しい社会人が
増えてるから、こういう薄っぺらいドラマがはやるんだとしたら、
この国はそろそろ末期症状じゃなかろうか。

なんて、話が重くなってしまったのはきっと、このBlog
書きながら見ていた、「官僚たちの夏」のせいです、きっと。

こういう重々しいドラマは、理性的に好きなの。
理性的に、ね。

明日も、仕事がんばろー。

あれから2ヶ月。

土曜のお昼といえば。

2か月前までの定番といえば、さぼてんの
重ねかつ弁当
、であった。

880円、と値段は若干高めではあるものの、
なんとも柔らかい重ねかつが非常にジューシーで、
つらい1週間が終わった後の
「自分へのご褒美弁当」としては、
完璧の白物であったのだ。

・・・なんて、そんな、いかにもやさぐれアラサー的
お昼を送っていたのも、今となっては昔の話。

今の私はといえば。

さすがに金曜の夜はドラクエで夜更かししてしまうとしても、
土曜の午前中に英会話教室の宿題を片付けて、
お昼頃にいそいそと英会話教室に出かけ、おばちゃん
先生と40分ほど英会話を楽しんで、そのあと軽く
お昼を食べ、そして最終目的地へ向かうのだ。

そう。チェロ教室へ。

レッスン開始の30分前には教室に入り、受付の
お兄ちゃんに、「早く入りすぎ」と怒られないように
こそこそと練習室に入って、早く来た人にしか
与えられない権利であるところの、アコースティックの
チェロをゲットして、誰もいない教室で、一人音出しを
始める。

この時間が、2か月前までのさぼてんの代わりに
なっているのだと思う。

誰もいない教室で、ひとりで開放弦を何度もロングトーン
していると、1週間の嫌なことは、きれいすっきり
消えてしまう。

吹奏楽と違って、弦楽器はロングトーンでは疲れないので、
気が済むまで無心で続けられるのがよい。

まぁそんな時間も長くて10分程度のものであって、
人が集まってきて各自音出しをはじめ、先生が
入ってきてレッスンを始め、その練習が指使いの
練習になったころには、うまく抑えられずに不安定な
音が鳴り、隣の人とはチューニングが合わず、
それが気になり始めると意識が散漫になって
弓を持つ右手に変な力が入り始めて、そうすると
さらにギーギーギーギー変な音が鳴ってくる。

2ヶ月って言っても、7月は1回バスケ合宿で
サボってしまったし、8月は夏休み等で2回しか
レッスンがなかったので、まだ今日で、たったの
5回目なので、へたくそなのはドンマイ、である。
(へたくそなのに大胆にもベートーベンに手を出して
いるのはさすがに失礼だとは思うが)

とにもかくにも、楽器の実力はさておいて、チェロを
始めたことによって、やさぐれ週末ランチ、という
何かをあきらめたような状態からはやや脱出できた
予感がするし、何と言ってもすがすがしい開放弦
ロングトーンでストレス解消ができるのがすばらしい。

飽きっぽい私だから、いつ何時、チェロに飽きが
来るか分からないのだけれど、それでもやさぐれ
人生から抜け出すため、地道に続けて行こう、と
心に決めて、私は帰りの大江戸線に乗る。

あ。それと今日はもうひとつ心に決めたのだった。

明日のお昼は、久し振りに重ねかつ弁当を
食べよう
、って。

いやだって、ほんとにうまいんだから。
人のことやさぐれと笑う前に、一回食べてみて。
まじで。

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