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2009年4月25日 (土)

グローバルに甘えない

とある平日の夕方のこと。

私とSEさんは2人の外人海外の方々を前に、
いらいらを募らせていた。

ことの始まりは半年弱前のこと。

客の要望で、全然知らないけどすばらしいという、
海外の、その筋では有名だという製品を納入
してみた。

ウルトラマンみたいな光を放つその物体は、
地味なラックが林立しているサーバルームの中で
ひときわ目立っており、その時点では私も客も
イケるんじゃないかと思ったのだ。

しかしながら。

連絡が入ったのは2ヶ月ほど前のこと。

なぁんかうまいこといかないんだよね、という
客の問いを代理店さんに伝えたところ、
じゃあメーカー連れて、説明に行きますから、
ってことになった。

しかもしゃちょーさん連れて。

しゃちょーさん、という言葉に、私はもう問題解決
したような気になって、喜び勇んでアポをとって
出かけて行ったのだが。

待ち合わせ場所に現れたしゃちょーさんは、
正しくは、メーカーさんの日本法人のしゃちょーさん
であり、海外のその会社の日本法人ってことは、
しゃちょーさんは本社からやってきている、外人
海外の方であった。

なかなか海外の方と一緒に打ち合わせに行った
ことはないけども、ま、でも、日本語も話せるみたいだし、
いいんじゃないかと思ったのだが。

「たぶん、バグじゃないかと思うんですけどね」
としゃちょーさんは言った。

なんだそのたぶん、って。
状況報告してから、確か1週間はたってるよね。
なんだそのたぶん、って。

で、ですね。
どっちにしろソフトウェアのニューバージョンが
リリースされることになっているので、バージョンアップ
すれば、全部解決するんじゃないかな。

なぁんか、あやしい。
こいつ、絶対バグの説明するんじゃなく、バージョン
アップの説明しに来たよね、今日。

って、いう空気がなーんとなくみんなの中に
流れるけども、客もチャレンジャーであるし、
別にバージョンアップ自体はいいような気がするって
ことで、じゃ、物品が届いたところで社内で
検証してからやろうぜってことになったんだが。

じゃ、来週すぐにでも検証して、再来週入れ替えで!
って、しゃちょーさんが提案してその日は終了した。

しかしながら。

再来週入れ替えっていっときながら、物品が
本社から届かない
だの、俺の家の引っ越しが忙しいだの、
彼はいろんな言い訳を言い連ね、最終的には、
「大事なのはそんなことじゃない、バージョンアップすれば
大丈夫」
とか論点ずらしやがって、結局入れ替えしたのは
打ち合わせから1ヶ月後。

社内でのテストも成功したし、いけるよ!と自信満々の
しゃちょーさんが自ら交換作業に参加し、うちのSEさんも
何人も現場に駆けつけた。

のだが。

交換作業は終わったけど、結局最初の
「うまいこといかない」のは解決しなかったよ。

という報告がSEさんからあったのが、その日の夕方。

えー。
どうしてよ。
だって、社内ではうまくいったって言ったじゃない。

あいつ、テストなんてやってないんじゃない?
っていうのが、その場にいたみんなの感想だ。

そして、再びしゃちょーさんを呼び出した、
その2日後。

ロビーで、私は愕然とした。

日本人ばかりのロビーに、でかい外人海外の方が
2名。

しゃちょーさんが2人に増えてる!

私の上司です。
としゃちょーさんは言い、
「おれ、今あんたのことをBOSSだって紹介したぜ」
って訳す。

結局、しゃちょーさんは、その日ちょうど日本に
視察に来ていた上司の人を、よりによって謝りに
くるこのタイミングで連れてきちゃったってわけだ。

なんかねー、と思った。
謝りに来るこのときに、どうして、経緯もよく分からん、
しかも、客と同じ言語を話せない人を連れてきちゃう
かねー。

グローバルな時代だから、そりゃあ、海外の方々と
コミュニケーションすることも多々あるし、通常の
ミーティングでは苦手だけどそれもいたしかたない
だろう。

でもね。

今までのいい加減な対応で、結構頭に来ている
客を前にして、どんだけ偉くても、同じ言語の
話せない人連れてきてどうするのよ。

しかも、うちらに説明することより、どちらかと
いうと、うちらのセリフとか、経緯をボスに
説明することに注力しているように見えてしまって。

結局、その日の説明も、
「おれ、会社でテストしたのと客に納入した環境を
そろえてなくて、だから、会社では成功したのに、
客のところで失敗しちゃったんだと思うんだよね」
と、なんともいい加減なことばかりで。

そのとき、私は思った。
こいつらどうも、
グローバライゼーションに甘えてる
ではないかと。

自分たちの文化と言語が尊重される時代になった
ことに甘えて、客にも自分たちの文化を押しつけて
いるんじゃないかと。

いや、ふだんはいいんだよ。
お互い尊重し合うのが当たり前の時代なんだからさ。
でもね、せめて謝罪のときだけはさ。
謝罪のときは少なくとも、こっちの文化と言語を
尊重してくれてもいいと思うんだよね。

じゃないと、理解はできても納得できない。
(いや、今回の場合、理解もできないけども)

というわけで、グローバリズムの波にのって、
私も来週海外出張に行ってきます。

グローバライゼーションに甘えず、ちゃんと
へたくそな英語でコミュニケーションをとって
来ようと思います。

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