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2009年2月 2日 (月)

3つのハプニング

誕生日まであと2か月をきった。

いつになく、今年の誕生日がわくわくするのは、
別に、その日がドラクエの発売日だからって
わけじゃない。

ただでさえ、こんな年になって、誕生日がうれしい
なんてことが、あるわけないのである。

肌だって髪だって、最近富にやばくなってきて、
30過ぎたら一気にやってくる、という先輩の
脅しが日増しに現実をおびてきており、そして
人生の目標からはどんどん遠ざかって行っている。

それに、この年じゃなくても、3月生まれ、特に、
星座が一回りしてしまって牡羊座に戻る3月
下旬生まれ
っていうのは、そんなにすばらしいもんじゃ
ないのだ。

そもそも、誕生日が春休み中だから、部活がない限り
誰からも祝ってもらえない。
(だから私は、いっつもその日に部活を入れていた)

それに何より、同学年の友達よりほぼ1年遅れって
ことだから、小さいときは何をやっても周りに追いつかない。

かけっこだって、
ひらがなだって、
さかあがりだって。

だから、4月生まれの幼馴染は、私から見れば、
ヒーロー(あ、ヒロイン)だった。

そんな私みたいな、日本の教育における被害者を
少なくするためであろうか。
最近の親は、なるべく3月には子供を産まないように、
なんというか、ちゃんと計画するのだという。

そもそも私だって、3月に生まれるはずじゃなかったんだ。
本当は4月10日が予定日だった私。
それが、2週間も早くお腹から出てきちゃったのは、
陣痛促進剤のおかげか、それとも私がせっかちだったからか。
(私の性格からしておそらく後者だろう)

だから、3月下旬に生まれるってことは、なんというか、
いわば、ハプニング

それは新年始まって3日目のこと。
次の日のラグビーの試合に合わせ、私はその日の夕方に
帰ることに決めており、父は恒例のことながら、新幹線の
駅まで私を送ってゆくのだと決めていたようだった。

しかし。
その日の朝の電話が、そんな父の決心を鈍らせた。

電話の主は親戚のおばちゃん。
ウイルス騒ぎのさなかに祭にやってきた
父の従妹に当たるおばちゃんである。

「今日はうちにいるんか。」

と怒ったように聞かれて、とっさに私は、うんいるよ
と答えてしまった。
(実際は方言のせいで怒ってるように聞こえるだけ)

あ。ちがう。
夕方ちょっとだけ、私を駅まで送っていくから父は
いないよ
、と言おうと思った時にはもう遅い。

だいたい、今日って、今日の何時なのさ。
と、ちょっとだけ都会育ちの母は時間にこだわるのだが、
そんなこと、こんな田舎で言ったって無駄だ。
今すぐ来たって、暗くなってから来たって、今日は今日。
時間なんて、たぶん電話した本人だって、わかっちゃ
いないのだ。

ま、夕方にかちあってしまったら、仕方ない。
一人で雪の中、ローカル線に乗って帰りますよ。

しかし、予想に反して、おばちゃんたちご一行は、
きちんとお昼の2時くらいにやってきた。
(きちんとっていうのは、常識的な時間にってことだ)

早速、昼間っから父はビールだの日本酒だの持ち出して、
この時点で私はもう、ローカル線で帰ることに決めている。

と、ひとしきり酒を飲み交わしたところで、口を開いたのは
おばちゃんちの息子ってことは、父の・・・何?

その、なんだか関係のよく分からないこの息子
(結構イケメンだし誠実だ)の結婚式で、父は関係も
よく分からないのに、なぜか親族代表みたいな感じに
なり、なぜか乾杯の音頭までとらされている。

その、親族代表であるところのうちの父に、その息子は
こんなことを言い出した。

「あの・・・今度子供が生まれるんですが、ぜひ、
額に入れて飾っておく子供の名前を、書いていただけ
ないでしょうか。」

母も私も、言葉を失った。

息子の隣の、お腹がパンパンにはったお嫁さんから
今度生まれてくる初めての子供の、「命名~」っていう
あの上質な習字紙に、父がその子の名前を書くって
いうのだ。

言っておくけど、字を書かせるなら、それは母の仕事だ。
母は私たちが小さい頃、趣味で習字を習っており、
コンクールで何度か入賞もしており、親戚のご祝儀袋の
文字はすべて母が書いているから、母に書かせるのは
悪い選択ではないと思う。

でも、どうしても父がいいというのだ。
そのうちに「父」がいないこともたぶん大きいのだと思うが、
どうしても、本家の家主である父に、子供の名前を書いて
ほしいのだと。

なんだかんだと父がいろいろ理由をつけて断るも、
そのイケメン息子はそこだけは譲れないようで、
結局、じゃあ練習はしておこう、ということになった。

ところで。
とその話の最後に私は聞いた。

ところで、その本番はいつになるの?

あ。予定日は、3月29日です。

と、イケメン息子は、ドラクエ発売日の次の日の日付を
口にした。

そんな親戚の集まりからちょうど2週間後。

違うイケメンのために、私たちは神楽坂の趣のある
レストランに集まっていた。

私としては、うれしさ半分、さみしさ半分のイケメン
結婚パーティー。

イケメンの隣には、とってもきれいで清楚な、
そしてお腹パンパンのお嫁さん。

お腹がパンパンだと男の子が生まれるんだって
と言っていたのは、2週間前にあった、父の従妹の
おばちゃんだったよなぁ、と、私はお嫁さんの、
体に似合わない大きなお腹を見ながら考えていた。

そんなパーティーの質問タイム。
やっぱり気になるのはパンパンにはったお腹の
中身のこと。

で、予定日は?

と誰かが決まり切った質問をして、イケメンが
それに答えた。

えっとね、3月27日

・・・そう。それは、ドラクエ発売日の前日。

そういえば、この2組のお腹がこのタイミングでこんなに
パンパンに膨れているのは、少なからずのハプニング
結果であり、そういうハプニングの元に、親が通常
好き好まない、数少ない3月下旬生まれ(牡羊座)仲間が
偶然にもここに集結したわけである。

でもまぁ、ハプニングだって、運命の一つなんだろう。

大丈夫。
3月下旬に生まれたからって、ちょっとくらい成長が
遅くたって、きっと大丈夫。

君らはきっと知り合うことはないだろうけど、1人じゃ
ないから。
生まれる日が2日しか違わない、もう一人の3月生まれが
いてくれるから、きっと大丈夫。

あとは、お二人の間に挟まれる予定の、28年違いの
この私の真似さえしなければ、ね。

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