« 闊歩する男 | トップページ | 3つのハプニング »

2009年1月31日 (土)

「都合のよい女友達」と「真夜中のラーメン」

突然の飲み会のお誘いに、みんな
何の文句も言わず集まってくれたのは、
暇だったから、ばかりではないと思う。

それでも、みんなそんなことはおくびにも出さず、
いや、暇だったからちょっと顔出してみただけだよ
とでも言わんばかりの態度で、ただただ飲み
散らかしていた。

いつもとちょっと違うのは、いつもよりちょっとだけ
みんな深酒だってこと。

いや、別にお祝いとかじゃなくても、ちゃんとした
飲み屋に行けば、みんなこのくらい飲むのかもしれない。
いつものサイ○リアと比べるから深酒に見えるだけ、
なのかも。

果たしてそろそろ終電も近くなって、にぎやかしが
少しづつ流れ解散を始め、気づけば男女が
向かい合って座る合コンみたいな体制になり、
その会は終了した。

じゃ、またねー。

と帰っていく女子たち。

じゃ、私も・・・

と言いかけた時の男子たちの冷たい視線。

え?何?

と、気づいた時には既にタクシーの中
両側も前も男子に囲まれており、今更
降りられる訳がない。

あーあ、まただ。
また、「都合のよい女友達」

・・・最近、やっとわかったことがある。
私が、上手に家に帰れない訳。

途中で酔っ払って路上で寝る、とかそっちのほうの、
「上手に帰れない」じゃない。
(そんなこと、やったことないですよ実際)

「上手に『帰るね』って言って駅に向かえない」
ってことだ。

その訳が、最近やっとわかった。

大学の時に住んでいた家は、たまり場だった。

誰よりも、大学から一番近くに一人暮らしの家を借りて
いた私。

練習が終わった後みんなで飲んでいると、私以外の
みんなの終電が終わっていることもしばしば。
(あれって、ほんとにみんな終電終わってた?)

今思えば、あのまま飲ませておいて、みんなを置いて
帰ればよかったんだけど、あの頃の私には、そんな
ナイスアイデアはまったく思いつかなかった。

そして、みんな当り前のように私の家に上がりこみ、
朝まで人のうちのゲームをやりつくして、朝方、
徹夜のうえに1限に出なきゃいけない私を横目に、
みんなそれぞれの家に帰って行ったのだ。

そんなことがたびたびあったから、私はみんなを
「帰す」ことはできても、自分ひとりで「帰る」ことが
本当に苦手なのだ

そうして、この日も結局帰ると言いきれずに、
私はタクシーの中にいる。

高速を降りたタクシーは、道路を左折して、板橋の
町中へ。

と、間もなく、何にもない路上で、タクシーは駐車した。

いや、何もなくはない。
タクシーが停まった場所のちょっと後ろを見ると、
なんだかきったないラーメン屋

店に入ると、なんだかツルツルと店の床が滑って、
このままヒールですっ転ぶかと思った。

周りを見回せば、女子なんか誰も、ましてや
ヒール履いてスーツ着てる女子なんかいるはずもなく。

そういえば、さっきしめにそば食べなかったっけか?
と過去の記憶を思い出しながら、ラーメンを注文すると、
店員さんに聞かれた。

麺の量は?

いや、さっきそば食べちゃったんですよ。
その前には鍋まで食べちゃって、はっきりいって、
もうお腹いっぱいなんですよ。

・・・少なめで

周りの男子はふつーとか言ってるけど、こういうとき
くらいは、女子の特権を行使してみる。

でも、ラーメンがやってきて、私はふと不安になる。
あれ?私確かにさっき、少なめ、って、言ったよね?

Dvc00021

これじゃふつー盛りでしょう!
と不平不満をぶちまけながら隣を見やって分かった。

あ。やっぱりこれがきっと少なめ、なんだろう。
だって、ふつー盛りを頼んだ男子たちのどんぶりは、
明らかに
山盛りだったんだから

そして、一口食べた時の、あの麺の何と太いことか。
これじゃラーメンというより、うどんだうどん。

いや、まずくはない。
こってりしていてうまいことはうまい。

でも。でもさ。

そして、にんにくぷんぷんさせながらどんぶりの中を
平らげている男子たちのどんぶりの中をのぞきながら、
私は思った。

まるで、どぶみたいなラーメンだな、と。

そして思い出した。
誰かも、どぶみたいなラーメンって言ってたなぁと。

1年に1度、演奏会(と言っても私たちがやるのは2曲くらいだけど)
をやっていた会場がある。

やたらと待ち時間が長いその演奏会の出待ちタイム中、
飽き飽きした男子たちは、そのうち演奏前なのに酒を
飲み始め、気づいたらみんなでその会場のすぐ近くの
ラーメン屋に出かけていた。

それだけでも由々しき事態である。
大事な演奏の直前に、酒飲んでラーメン食べるだなんて。

しかし、やばいのはそのあとだった。
ラーメン屋で何があったのだろう。
戻ってきた男子たちはみんな顔面蒼白
そして、しばらくおとなしいかと思ったら、そのうちに
みんな腹痛を訴え始めたのである。

そして、「いったい何食べて来たのさ!」と怒る私たちに、
あいつらは言ったのだ。

「・・・どぶみたいなラーメン」って。

あれだ。
これはきっと、あのときと同じジャンルのラーメン。

そう思ったら、急にお腹がいっぱいになってきた。
いや、別にすごいまずいわけじゃないんだけど、
もともと結構食べてからやってきたしさ、それに
食べてるのにどんどん麺の量が増えてくる感じ?

それに何より、これ全部食べたらあいつらと同じことに
なるんじゃないか
という危惧。

結局、ラーメンを2/3も残す、という、
「都合のよい女友達」始まって以来の大失態を
犯しつつ、私たちはラーメン屋を出た。

それにしても。
と、今度は一人で今度こそ家に帰るタクシーに
乗り込んで考える。

今年は卒業しなきゃいけないって言ったのは、
いつのことだっけ?

「都合のよい女友達」から卒業しなきゃ
って言ったのは。

誰かが、マイルストーンを決めなきゃ目標は
達成できない
って言っていた。

そうなんだとしたら、「都合のよい女友達」から卒業する
マイルストーンの1つとしては、まずは、
「今日は帰ります!ってきちんと言えるように
なること」
なんだろうと思う。

よし。がんばらなきゃ。
次からはちゃんと言おう。

と決心するのは天使の私。

でも、その一方で悪魔の私も呟くんだ。

「あのラーメン屋、1回目はすごくまずいけど、
3回行くと癖になるらしいよ」
って。

はたして、2009年の私は、悪魔に勝つことができるのか。

ラーメン富士丸 板橋南町店 (らーめんふじまる【旧店名】ラーメン○二郎 らーめんまるじろう) (ラーメン / 要町、池袋)
★★★☆☆ 2.5

« 闊歩する男 | トップページ | 3つのハプニング »

ぐるめ?」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「都合のよい女友達」と「真夜中のラーメン」:

» 春から社会人!スーツ4点セット / ベルーナネット(RyuRyu) [激安ギフト&お歳暮・お中元]
やっと就職が決まったよ〜 おめでとう♪お祝いにスーツをプレゼントしちゃう♪ ありがとう♪RyuRyubyベルーナで選んでいい? もち... [続きを読む]

« 闊歩する男 | トップページ | 3つのハプニング »

無料ブログはココログ

ribbon

twitter

Booklog

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31