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2009年1月 3日 (土)

せきへき

ってひらがなで書くと、どうしても「へきえき(辟易)」
見えてしまうのは、私が疲れているって証拠なんだろうか。

そんな、「せきへき」「へきえき」の区別も
ついていない私を、無理やり映画館に連れてきたのは、
父と妹である。

いや、私はいやだって言ったはずなんだ。

1ヶ月くらい前にも、友達に誘われたけど、そのときは
事前に何の知識もない状態で、三国志なんていう
壮大な物語を鑑賞するなんて、三国志に対して失礼では
なかろうか」
という理由でかたくなに断ってしまった手前、
今回も結構必死で断ったのだ。

だって、おねえちゃん赤壁の戦いなんて知らないし。
三国志だって、劉備と張飛と関羽までしか分かって
ないのよ。
曹操ってどこの国の人だっけ?
だいたいさ、映画の主人公ってどこのどいつなの??
中国人のキャストなんて、顔見たってほとんど一緒なんでしょ?
三国志って人が多くて名前覚えるだけでも大変なんだから、
顔一致できなくなったらお話分からなくなっちゃうでしょう。

断る口実を作るために、矢継ぎ早に出した私の
質問に、妹はビックリするくらい何も答えられないのだ。

あんた、よくそんなんで見たいって言えたもんだわね。

と、鼻で笑った姉の鼻を、妹は即座に折った。

え。私この前一回見たんだよ。

はぁ??
あんた、1回見たのにそんなに分からないわけ?
そんなに難しい映画見て、何が面白いわけ?

いやわかんなくてもいいんだって。
映画の最初に簡単に説明は出てくるし、
人の名前だって、その人が再度現れるたびに、
何度も出てくるんだから、途中で分からなくなることなんて
ないんだって。
三国志がどうこうじゃなくて、普通のアクション映画として、
すごい面白いんだってば。

と言いながら、妹は、「この前は字幕だったんだけど、
字幕追うのが大変だから、今度は吹き替えがいいなぁ」

とか意味不明なことを言いながら、その「一回見たけど
全然あらすじが説明できない映画」
の、明日の上映
スケジュールを調べている。

・・・負けた。
こんなバカでも一回みてるんだったら、完全に負けた。
三国志に対してこんだけすでに失礼な振る舞いをしてる
輩がすぐ近くにいて、おそらく全国にも似たようなレベルの
輩が相当数いるのであれば、私一人が多少失礼なことを
しても、そんなもの数のうちに入ることなんてないであろう。

というわけで、三国志を完全に把握していて、しかも
中国マニア
、という、解説にはもってこいの父親を
引き連れて、親子3人、ここ数年のうちに新しくできた県内初の
シネコンに出かけてきたというわけだ。

が。私はここでもうひとつ衝撃的な事実を知る。

買ったチケットの映画の題名のところに、
「レッドクリフ 前編」って書いてあるじゃないか。

ねえあんた、前編ってどういうことよ

と、私は妹を問い詰めた。

今日の話だけじゃ、赤壁が終わらないってこと??
後編はいつやるのよ!

4月!
と、なぜかここだけ、馬の合わない父と妹が
急に口を合わせて答えたところで、シアターは
暗転。

・・・おとうちゃん、知っている情報があるのなら、
お願いだから先に言ってください。

とかぶつぶつ言っている間に、やすっちい解説
画面から始まる映画。

この解説画面は、できたものが日本に輸入されて
来てからこっちのスタッフが完全に後付で作った、
っていうのは確かどっかのテレビでやってたな。

とか思っているとあっという間に映画の本編が
始まるのだがそういえば全然調べてこなかった。

あ。すみません、キャストは、キャストは
どんな人が出るんでしたっけ?

金城武はすぐに分かった。
でも、周喩は誰だっけ。
絶対あいつ見たことある。見たことあるよ!

ってぶつぶつ考えること1時間。
そうだ、トニーレオンだ。

そうだ、アジアの俳優にはとっても珍しく、
普通にやってるはずなのに、なんだかちょっとだけ、
エロティシズムを感じてしまうこの感じ
、どこから
どう見ても、トニーレオンだ。

ひげでどんだけ隠しても、隠し切れないエロティシズム、
やっぱりトニーはすごいなぁ。

しかし、分からないのは女性陣だ。

妹が言っていた、「とんでもなく美人な周喩の奥さん」は、
中国の美人で、妹の「多分アジエンスの人」という
話から、完全にチャンツィーかと思っていたけど、全然
違う人だった。

そして、その周喩の奥さんよりも、私が10倍気になった
のは、周喩のじゃじゃ馬な妹である。

黒目が大きくて、男勝りで馬に乗れて、負けず嫌いで
あんまり笑わないけど、何かをたくらんでいるときの
表情がまじでかわいいじゃじゃ馬な妹に、私は
完全にほれてしまった。

しかし、肝心なところの、三国志の話の中で、
赤壁の戦いとはなんであるか、と言うところは
映画では最初の数分の説明でほぼ終わってしまい、
なんとも浅い理解の中でどんどんお話は進んでいく。

まぁこの速度で進んで言ったのでは、妹があらすじを
語れないのも分からないではない。

でも、そんな浅はかな中で、参考になるのは中国風の
戦い方のところである。

この映画で語られている、赤壁の前半部分は、
陸軍の戦い方であるが、この戦いの中で大事な
ポイントがおそらく3つある。

1.忠実な兵隊たち
2.屈強な将軍たち
3.優秀な軍師たち

これは、そのまま企業にも言えることなんじゃないかと
思うのだ。

まずは、忠実な兵隊(=私たちのような若造)が、
上司の言うことを忠実に守って敵をかく乱させて、
敵の攻撃が弱まったところで、将軍(=課長クラスの
方々)が出てきて力で敵をなぎ倒す。
そして、その戦略は、敵の出方を見て、軍師たち
(=企画的な部署の方々)が臨機応変且つ的確に
考えられていることが大事なのだ。

なるほど。
「兵法」が愛読書だという会社の先輩が、
酔っ払いながら、「兵法」はビジネス書だ!とか
豪語してたのを完全に馬鹿にしてたけど、読み方に
よってはそういう読み方もあるんだねぇ、と心の中で
ただひたすらに謝ってみたのだった。

とはいえ、父の話によると、前編はまだ本当に
序の口であって、赤壁の戦いはまだ全然始まっても
いないんだそうな。

矢が足りなくて孔明が矢を調達するために何をしたとか、
神風が吹くとか、そういう有名な話はまだ出てきていないし、
本番は後半にやってくるんだそうな。

4月から後半ってことは、ゴールデンウィークは上映
真っ最中ってことか。

多分また、私はいやだいやだと言いながら、妹と
父に連れてこられてしまうんだろうと思っている私の
横で、前編を2回も鑑賞した妹はのたまった。

これさ、アクション映画なんだから、あの会談の
シーンとか、琴引くシーンとか、ああいう変なところ、
削ってほしいよね!!!

・・・後半は、そういうシーンの意味が分かるくらいには、
三国志、勉強してから来ようね。

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コメント

周喩の妹じゃないよ、孫権の妹だよ…。

そ、そうだった。。。
すっかり孫権の存在を忘れていました。。。

あの、ちょっと最初の方いくじなしな感じの孫権、好みだわーと思ったのに、トニーレオンのエロさに隠れてしまってすっかり忘れていた。

私もちょっと勉強します、三国志。

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