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2008年12月27日 (土)

イブとB型とサンタクロース

半分あきらめかけていた受注が、イブの
業務外ぎりぎりのタイミングで、急にこちらに
舞い降りてきた。

それはまるで、サンタのクリスマスプレゼント
ように。

と、ここまでの話はなんともきれいですばらしい。

しかし。
短納期の案件ということもあるけど、とにかく
受注したら、営業としてはその日のうちに、
受注報告として稟議を上げないといけないのだった。

というわけで、水曜日でしかもイブだというのに、
営業様は迷わず残業と相成ったわけだ。

ま、残念ながらイブの予定はすっからかんだった
わけなので、別にいいんだけどさ。
(やさぐれモード)

とはいえ、今回稟議をあげるのは私ではない。

私はまるで星飛馬のお姉ちゃんのように、
案件の成り行きを電信柱の影からのぞいていた
存在であって、そんな、稟議に名を残せるような
大したことはしていないのである。
(そんなことになったのは、ほかでもない、ウイルスの
せいなのだけど)

と、隣を見ると、案件の担当であるところの若者が
パソコンとにらめっこ。

あれ。こいついつの間に隣の席に?

若者の定位置は、本来私のななめ前の席である。
しかし、異動してきたばかりで、稟議の上げ方が
さっぱりだったらしい若者は、電信柱の影の
姉の存在に気づいたらしく、ちゃっかり電信柱の
横にやってきて、指示を受けようともくろんでいる、
というわけなのだ。

私は、簡単に作業の順番を指示し、自分の
仕事に戻った。

この若者、精悍な顔立ちはしているが、要注意である。

何しろ、典型的なB型なのだ。

マイペースで利己主義なB型。
血液型占いでは、いっつも最悪な結果となり、
みんなに若干ひかれてしまう、あのB型である。

30分後

若者は、私にやり方聞いたり、他の仕事したり電話したり、
なんだかいろんな作業を行ったり来たりしながら、
相変わらずマイペースな作業をちんたら進めていた。

一方周りは、若者が稟議をあげる、運命的な瞬間を
待っている。

1時間後

若者はまだ同じ画面を見つめていた。

四半期決算の多忙時、システムの動作が遅いことも
あるのだろうが、周りはそろそろ飽き始めた。

「じゃあさ、作業終わったら電話して。確認するから」

と周りは言い、そして帰って行った。

ま、上司なんてそんなものよ。
作業は最後、自分で片付けるしかないものなのよ。

と、人生の真理で諭そうかと思ったのだが、
若者はいたってマイペース。
周りが帰ったことはさして気にしていないようだった。

一方、私も、そろそろ自分の仕事がひと段落してしまった。
明日の出張の準備も大体終わって、今日できる作業は
もうほとんどない。

とはいえ、この流れに乗って一緒に帰ったら、
私も、作業をやらない上司の一員になりさがってしまうのでは
あるまいか。

そんな葛藤をしながら、1時間半

あー、まじでやることねー。
ちょーひまなんですけど。

と、若者を見ると、まだ同じ画面。

んー、こっちのコストがここ?
で、こっちのコストがこっち??

ええ?まだ?

そんなひっさしぶりのヒマ丸出しの状態で、私は
思いついた。

そうだ!サンタ追跡しよう!

昨日ニュースの時間に滝クリが教えてくれた、
サンタ追跡サイトを、私は思い出した。

それは、NORAD (北米航空宇宙防衛司令部)が
お届けする、サンタが一人で1日24時間で、世界
一周して世界中の子供たちにプレゼントを配る
シミュレーションのサイトであった。

早速、クリスマスソングを鼻歌で歌いながら、
「サンタ追跡」とぐぐって、サイトにたどり着く。

ちょうどそのころ、サンタはプレゼント配布を始めた
ところで、日付変更線のあたり、ニュージーランドで
夢を与えているようであった。

日本には、まだたどり着いていないのを見て、
私は若者に宣言した。

いい?私はサンタが日本にたどり着く前に、
家にたどり着くからね!
私がプレゼント貰えるように、あんたは作業の
スピード考えなさいよ!!

はい。。。

若者は返事するものの、マイペースなB型である。
明らかに私がプレゼント貰える可能性を考えて
いないペースで仕事は進んでいく。

気づくと、サンタの位置は、あろうことか、「硫黄島」

日本には、まだロケーションとして、いろいろと
あげられる場所があるんじゃなかろうか。

なぜよりによって、お前は「硫黄島」にいるのか。
「硫黄島」に子供はいるんだろうか。

どうしてくれるのよ、若者。
サンタ、硫黄島についちゃったじゃない。

みると、若者は、やっとこさ前準備を終えて、
稟議の本番に入ったところ。

日本に着く前に、家に帰れなかった。。。
と、私は絶望モード。

サンタは、後輩をクリスマスプレゼントくらいで
罵倒する悪い先輩であるところの私にプレゼント
与える気なんてさらさらないかのように、南下を
始め、オーストラリアへ。

そのころ、若者は、今更ながら悩み始めた様子。

「なんか、コストが合わないんですけど。。。」

ええええ?
今更?今更コスト合わないってどういうことよ!

やべぇやべぇとこの時間に急にエンジニアさんと
交渉を始めて値引きしようと頑張る若者。

今からまたひと山、ですかー。

と。そのとき。

私の眼に飛び込んできたのは、
「サンタ@Fuji」
Fuji?Oh,富士!!

サンタは、私のことを見捨ててオーストラリアに行って
しまったわけじゃなかったのだ。

いったんオーストラリアで、コアラと戯れてきたサンタさんは、
富士山が見たくなって日本に戻ってきてくれたのだった。

おお!「サンタ@Fuji!」
絶叫する先輩。

隣にはエンジニアさんと半分喧嘩の若者。

と、電話を切った若者の動きが止まった。

え。どうした?
なに?交渉決裂?

いえ。。。

若者が指さす画面に、私は凍った。

稟議をまさに上げようとしていたらしいその画面が、
あろうことかフリーズ

あれ、富士山が寒いからパソコンもフリーズ??

現実のあまりの厳しさに、シミュレーションの世界に
逃げ込む先輩。

あたふたあたふたと、なんとか画面を復旧させようと
する若者を横目に、サンタさんは東京を数分で通り過ぎて、
青森へ。

サンタの進む方向は、本来東→西のはずなのに、ここだけ
なぜか西→東になっており、なんかちょっとだけ変なのだけど、
そんなことは気にしている場合じゃない。

しかし。
サンタが青森をあとにして、北朝鮮に拉致されていく瞬間を
目撃したころ、私はついにギブアップした。

あのぉ、私日曜にバスケしたら足の親指が大変なことに
なってしまって、本日走れないので、終電に乗り遅れないように
そろそろ帰ってもよろしいでしょうか。

ああ、いいっすよ。

さすが、周りの動向は気にならないB型気質。

そうして、会社を出たころ、私のイブは終了した。

ああ。
来年こそ、サンタが日本に着く前に、家に帰ってやるぞ。

と、東京タワーの浮かれたイルミネーションに誓った、
真冬の夜のお話。

あ。そうそう。
結局画面がフリーズしたまま、その日は上げられずじまいだった
稟議は、次の日の朝、結局私が起案した。

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