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2008年10月25日 (土)

とある自動販売機でのできごと

とある金曜の朝。
今日さえ働けば、あとはぐずぐずの週末が待っている。

うれしさ8割さみしさ2割
そんな複雑な気持ちを抱えて、私は自動販売機に
向かった。

お茶を買うために、110円を持って。

しかし、そこで私は発見した。
お茶の数十倍すばらしいものを。

それは、プレミアムカルピス

昨日までは確かにそこには普通のカルピスが
置かれていたのであるが、秋も深まってきて、
さっぱりよりこってりが好まれる時期になってきたので、
さっぱりカルピスからこってりプレミアムに変更
されたのであろう。

カルピス
それは、初恋の味だと人は言う。

じゃあ、プレミアムカルピスはなんなんだろう。
プレミアムな初恋?
でも、初恋ってどっちかっていうと、プレミアムって
いうより、素朴でシンプルなものでしょ?
それがプレミアムってどういうこと?

子供の初恋じゃなくて、大人の初恋ってこと?
落ち着いた、大人の雰囲気漂いまくってるけど、
心はとってもピュア、みたいな。
本来初恋じゃできないような、プレミアムな経験
がついてくるってこと??

そんな妄想で、朝から気分はとてもハイになってきて、
お茶なんかもうどうでもよくなってきた。
プレミアム初恋、もとい、プレミアムカルピスを
買わねばならない。

しかし。
手元には110円
昨日まで110円だったはずのカルピスの居場所は、
プレミアムになったとたん130円

・・・足りない。
そ、そりゃそうだよね。
プレミアムだもんね。
一朝一夕で買えるようなお値段なわけないわよね。

と、とりあえず当初の目的通りお茶を買って、
自席に戻り、仕事を始めることにする。


夕方。
はなきんであらかた空っぽになったフロアを
見回して溜息をつく。

いや。私はがんばれる。まだまだがんばれる。
だって、廊下に出ればプレミアムカルピスが
待っているじゃないか。

プレミアムな気分になって、もう少し仕事がんばろう。

と、今度こそ私は、余裕をみて200円という
大金を持って自動販売機に向かった。

プレミアムな初恋ってどんな味♪
なんて鼻歌ひっかけながら。

人気のない給湯室でプレミアム初恋を購入・・・
よく分からないけどなんかドキドキするシチュエーションだ。

なんだかミョーに興奮しながら200円を投入し、
プレミアムのボタンをプッシュ。






と。

ガチャン!と大きな音をだして出てきたのは・・・




Dvc00017

高級感あふれるプレミアムの外観とは似ても似つかない
安っぽいパッケージ
そもそも、プレミアムの入れ物はペットボトルだったのだ。
どうして缶。

それに、気になるのは値段の問題である。
昨日までここにあったカルピスは110円
プレミアムカルピスは130円

じゃあ、カルピスソーダは??

やすっちい外観と薄いカルピス濃度。
どっちかというと、絶対110円のほうが有力だ。

これはただ事じゃない。
対価が同じなら後は好みの問題だけだが、
支払った金に見合わないものを与えられるのは
我慢ならない。

くっそぉ。
どうしたらいいんだ。
この怒り、どこにぶつけるべきか。

と。
自販機の端っこに電話番号を見つける。

こいつだ。
こいつに文句言って、20円返却してもらわねば
ならない。
いや、返せ、なんて子供じみた事は言わない。
これ以上、プレミアムとソーダの取り違えの被害に
遭うかわいそうな同僚を増やしてはいけないと思ったんだ。
(建前)

即座に電話番号を記憶し、自席に駆け戻って
電話をかける。

しかし。
数回のコール音のあとに聞こえてきたのは、
「不在です」という、あたかも普通の家のような
留守電であった。

どうやら受付は18:00までのようだ。

それでも、普通、お問い合わせ用の電話であれば、
「○○会社、お問い合わせセンターです。
大変申し訳ございませんが、ただいまの時間は
お問い合わせをお受けすることができません」

くらい言葉を重ねるのが普通であろう。
それがまた、「不在です」って。

電話がつながらなきゃ、怒りのぶつけようもない。
仕方なく仕事に戻るのだが、いらいらいらいらして、
仕事も手に付かない。

だから私は自販機に書いてあった会社のHPを
開き、お問い合わせフォームに怒りをぶつける
ことにする。

プレミアム押したらソーダが出ちゃったじゃないかと。
プレミアムとソーダは値段が違うだろうと。
そもそも、この自販機にはソーダは売ってないはずなのに
ソーダが出るとはどういう了見か
と。

いらいらしている頭を、カルピスソーダで冷やしながら。

うすら寒い秋の夜長と、それには似つかわしくない
真夏の味、カルピスソーダ。

はてさて。
お問い合わせフォームに書き込んだクレームについて、
回答は返ってくるのであろうか。
そして私の20円の行方は。

回答が返ってきたら次回、あるかも。

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