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2007年10月

2007年10月28日 (日)

真夜中の男女たち

花の金曜日。
今週、お仕事でたらふく飲んだ私は、
この日はやっとプライベートで、誰にも気兼ねなく、
うまい酒を飲んでいた。

しかし。
一緒に酒に興じている先輩は、
終電が近づくにもかかわらず、一向に
帰る様子を見せない。

どうして、うちの会社の先輩方は、
そろいもそろって、終電という言葉に
拒否反応を示すのでしょう。

と、半ばあきれながらも、
そこはひとつ大人になって、
この日も夜のお供、オールナイトカラオケ

とはいえ。
4人で一晩カラオケは結構つらいものがあるよねー。

と思いながら1時間も歌っただろうか。
「すいません、じゃ、私はそろそろ」

どうやら、お迎えが来たんだそうな。
確か彼氏はいないと言っていたのに、
普通の友達が、そんな夜中にお迎えに
来るとも思えない。

そんな大きな謎を残したまま、
笑顔で女子は帰ってゆく。

女子一人で取り残された私。
「迎えに行くよ」と電話でもかけてくれるような
男子はいるわけもなく。

そんな「謎の女」を演じることのできない私は、
半ばやけっぱちで、NANAを熱唱していたのである。

♪あの虹を渡って、
 
あの朝に帰りたい・・・

ああ、帰りたい。
家に、帰りたい。

と。
熱唱しながら、気になったのは、
私たちの部屋の外の光景。

扉の模様の隙間から、垣間見れる部屋の向こう側は、
ちょうどお手洗いになっている。

そして、そのお手洗いの扉の横にいたのは、
一組の男女。

女子が向こう側の壁に寄りかかり、
腕組みをしながら、ちょっと顔を上げて、
男子を挑戦的な目で見上げている。
ちょっと若い頃のテレサ・テンに似た大人の女子だ。

そして、男子のほうは、髪の色や
体型、チラッと見える高い鼻、そして何よりも、
大げさなジェスチャーから察するに、どうやら
アメリカン。

そのアメリカンは、後姿でもはっきり分かるくらい、
明らかに逆上している。

なんだろう。
お持ち帰ろうとして失敗したのか、
それとも、カップルの別れ話なのか。

1曲終わったら帰るだろうと思って歌っていたのだが、
NANAが終わっても一向に帰る様子のない男女。

私は、暇つぶしがてら、その男女に名前を
つけて見学することにした。

男子は、アメリカンだから、ジャック
女子は、仮に千秋としよう。

と、私の中での名前が決まった頃、
ジャックのジェスチャーが急に大きくなる。
左手は腰に、そして、右手の人差し指を
千秋のほうに向け、その右手を大きく上下に
振り
ながら、真っ赤な顔をして怒っている。

別れ話のカップル、という想定で、台詞を
かぶせてみるとこんな感じか。
(ちなみに、口論は英語で行われていると
思われるが、私の語学力の都合上、日本語
吹き替えでお送りします)

「あの時君が、あの男とどこかに消えてしまって、
結局一晩帰ってこなかったじゃないか!
あの男は一体なんだったんだ、え??」

一方、女子は、あくまで冷静。
でも、その挑戦的な目と、腕組みから、
男子がこれ以上女子のテリトリーに入ってくるのを
断固拒否していることが分かる。

「あの人は、ただ、仕事上の悩みを私に
相談してきただけ。一晩ファミレスで話聞いてたのよ。
それだけなの。
それだけのことにそんなに怒るだなんて、なんか失望
しちゃったわ。」

すると、さらに逆上したジャックは、千秋の肩を
ぶんぶん揺らす
のだ。

「そんなはずないだろ!
あの男は明らかに君に気があったぞ!
君だってまんざらでもない顔してたじゃないか!」

すると、状況は一変。
千秋の鼻がだんだん赤くなっていき、
ついに真っ赤な目から一筋の涙が。

・・・ジャック、男としてそれはだめだよ。
どんなに怒っても、女子を泣かしてはいけないのだよ。

「・・・・・・だって、仕方なかったのよ。
あなたは毎日毎日仕事が忙しいって言って
全然会ってくれないし、あなたは赴任期間が
終わったら、どうせ帰っちゃうんじゃない。」

一瞬、ふと黙るジャック。
ふふふふ。
女子は、涙流してからが本番なのよ。
涙は女子の武器。

その後、男女はちょっとづつ角度を変え、
位置も少しづつずれていって、私たちの
視界から外れていった。

そんな二人に、私はこの曲を贈ることにした。
杏里の「オリビアを聴きながら

♪であった頃は、こんな日が、
 来るとは思わずにいた
 Making good things better
 いいえすんだこと
 時をかさねただけ
 疲れ果てた あなた 私の
 幻を 愛したの♪

その後、ジャックと千秋は、いったん部屋に戻って、
バッグを持ってカラオケを出て行った。
そんな、真夜中の3時半。

あの二人は、仲直りをしたのか、それとも男女
関係は終了となったのか、それは、誰にも分からない。

GLAMOROUS SKY

GLAMOROUS SKY

2007年10月22日 (月)

大人の休日(2回目)

とある平日の夜。
久しぶりに早めの岐路についた私は
帰りの電車で偶然妹に出くわした。

妹に出くわしてなにやらうれしくなった私は、
出張の帰りにお土産を買ってくるので、
妹が仕事休みの土曜日の夜に一緒に
食べることを約束し、そのついでに嬉々として
報告したのだ。

「土曜日の昼間は、箱根に行くんだ」

箱根、という言葉はどこかで聞き覚えがあったのだろう。
(まさか、またお天気カメラってことはないと思うが)
ちょっと興味を持ったらしい妹はちょっと突っ込んできた。

「へぇ。何しに行くの?」

「温泉入って、しゃぶしゃぶ食べて、和室でごろごろして、
帰ってくるんだ!」

ちょっと怪訝な顔をする妹。

「和室でごろごろするために、箱根に行くの?」

「うん。なーんにもしないのよ」

なんだか納得いかない様子の妹。
そうしているうちに、電車は私の駅に滑り込む。

「じゃ、土曜の夜ね!」

そう。
妹の贅沢旅行とは、所詮、この前友達と行ったという
ディズニーランドが関の山。
並んで乗って、並んで乗って、の繰り返しだろう。

つまり、分かっちゃいないのだ。
大人の贅沢とはなんたるか、ということを。

大人の休日第1弾をやったのは、確か5月の終わりだった。
そして、あのときの感動が忘れられず、私たちはもう一度、
大人の休日を楽しむことにしたのであった。

土曜日。
風邪でダウンした1名をのぞいた3名が
朝8時に新宿に集合。

現地でもう1名と合流し、目指すは大人の休日、
日帰り温泉である。

バスの前のほうでは、「三十路会」のチラシを
持った男女7人連れががやがやとやっていたが、
この人たちも、「大人の休日」だろうか。
いや、そうに違いない。
だって、私たちより相当大人なのだから。

でも、大人なのであれば、せめて袖の縫い目に
大きな穴ぼこの空いた服を着るのはやめて
いただけないだろうか。

腕を上げたときに、脇の下がぽっかりしてるのは、
まったく大人ではない、と思うぞ。

そうして、温泉にたどり着いたのは、朝10:30。
何はともあれ、まずは風呂だ、風呂。

湯に浸かったり、ベンチで休んだりしながら、
散々仕事の愚痴を言い合って、存分に汗を流す。
お湯で火照った体を、秋風がやさしくなでていく。
ああなんというマイナスイオン
なんという贅沢。

そして、湯からあがって気づけばもうお昼前。
あら。私たち1時間以上も風呂に入っていたのね。
待ちくたびれた様子の男子たち。

まぁいいじゃない。
そんなせかせかしなくてもさ。
なんたって、大人なんだから。

ってかさ、お風呂で汗流したら、激しくお腹すいたんですが。
しゃぶしゃぶ、食べませんか。

そういえば、最近、社食ではめっぽう食欲のなかった私。
皿の上で水切りをされるパスタかぴかぴのご飯などに
うんざりし、仕事の忙しさにも追われて、なかなかちゃんと
ご飯食べれなかったのだった。

でも、ここではそれが嘘のよう。
最初にオーダーした豚しゃぶ4人前は、あっという間に
なくなって、すかさず1人前追加。
野菜もうまいし、うどんもうまい。

そして、さらに食欲を増進させるのが、ワインだ。
まだお昼だしね、と頼んだハーフボトルもあっという間に
空っぽになり、結局またハーフ追加。
そんなら最初からフルボトル頼んでおけばよかったよ。

さて、風呂も入ったし、腹も満たされた。
これからすることといえば、もちろん、お昼寝
だって、朝も早かったしさ。
お酒も飲んじゃったしさ。
足の先までなぜか真っ赤だしさ。

そして、和室を貸し切って、お昼寝。
山の風が吹き込んできて、ちょっと寒いけど、お昼寝。

・・・しかし。
みんなが寝静まる中、眠れない私。
理由は簡単だ。
酔いが回りすぎているのだ。

酔いが回りすぎると、鼓動が早くなって、
目が冴えてしまうのだ。
全速力で走ったあと、みたいなあの感じ。

眠いのに、寝れない。
こんなの、大人じゃない。

しかし、ここで暴れたら、もっと大人気ないぞ。
眠れなきゃ眠れないで、その状況を楽しまないと。

仕方ない。
じゃあ、本でも読むとするか。

と、がさごそと本を取り出して、読みふける。
うとうととしながら、適当に休みながら、読みふける。
ああなんて大人。

読んでいるうちに、気づけばもう15:00。
あ。これからお土産買って東京着けば18:00に
なっちゃう。
妹が腹を空かせて待っている。

そう思い始めると、もうそれは、大人ではなくて、
の心境である。

さ。帰ろうか。

夕暮れ時のロマンスカーでは、もう、大人も
親も通り過ぎた年頃のおじ様おば様たちが、
チーカマだの、するめだのをかじりながら
ビールを飲んでいる。

充満するするめとチーカマとアルコールのにおい。
大人を通り越すと、人間はこういうにおいになっていくのだ、
と言わんばかりのにおいの強さであった。。。

そうして、大人→親→ご老人、という時間の流れを
1日で見せ付けられたような「大人の休日」は終了。

妹のうちにお土産を持っていった私は、
料理をよく知らない妹に、野菜炒めと塩焼きそばを
作ってさしあげるのだ。

「大人の休日」の贅沢さなんて、所詮全然
分からない、妹のために。

2007年10月19日 (金)

悲劇を喜劇にかえること

日帰り長距離出張の日は、
落ち着いてPCを開くこともできず、
乗り継ぎと移動ばかりで電話もできず、
結局1日無駄にしたような気分になる。

朝の移動時間に寝すぎてしまって、
だいたい夜の移動のときは目が冴えてしまう。

そんな移動中、最近、DSも禁止になりつつある
機内で、本を忘れてしまうと、もうパニックだ。

今日の帰りがまさにそんな感じ。
空港であせってしまった。
これから1時間のフライト、絶対寝れないし、
どうしたらいいんだ。

JALの機内誌はもう前のフライトのときに
読んでしまったし、ラジオも一通り聞いてしまった。

こういうときは、文庫本だ。
多少荷物が増えるのはもう仕方ないよね。

というわけで購入した文庫本。
真っ暗な飛行機で読書灯をつけ、
毛布の下では体育座り
これが読書の基本スタイルだ。
家でも、飛行機でも。

対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)

著者:角田 光代

対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)

出てくるのは、一人の主婦だ。
公園のママさんつながりにも加入することができず、
自分とそっくりで友達ができない娘にがっかりし、
自分にはまったく興味を持たないマザコンだんなに
あきれる。

そんな主婦が、仕事を始める。
女社長率いる、女だらけの小さな会社。

そこで、主婦は、だんだんと自分の居場所、
共有できる仲間を見つけていく。。。

っていう話は、まだ途中までしか読んでないんだけどさ。

でも、ここで働いている女たちは
「悲劇を喜劇に変える」のだ。

仕事がすんごく肉体的にきつかったら甘いものが
食べたいから、「甘5」、逆に、精神的にむかむかしたら、
「辛5」。

そうやって、自分のきつさを甘辛で茶化しながら、
喜劇に変えていく。

そういえば、私の周りの方々には、
「悲劇を喜劇に変える」力のある人が多い気がする。

仕事がきつい。
そんなの、もう当たり前だ。
一昨日だって、「そこの職場は会社内で一番
肌に悪いから気をつけろよ」
って、おじ様に
警告されてしまった。

そして、別に、きついのはこの職場だけではない。
どこに行ったって、簡単だなんて思ったことはない。
精神的につらいのか、肉体的になのか、両方なのか。
違うのはそのくらいだろう。

でも、入社当時から、私の周りの、
私より絶対に仕事がきつかったであろうおじ様たちは、
真夜中から飲み始めて、今日の反省会等やりながら、
でも、自分の失敗をどこか面白そうに話す。
朝方まで。

そして、その傾向は、当時のおじ様たちだけではない。
うちの同期も明らかに似たような感じに成長している。
(うれしいような、悲しいような)

昨日飲んでるときだって、
仕事のことみんなでワーワー愚痴りながら、
それでもみんな、どこか楽しそうなのだ。

そして、昨日見損ねた「働きマン」を1日遅れで
復習していても、やっぱり、みんなつらそうだけど、
ちょっとそれを面白おかしく語ってしまう。
(ちょっとカメラ目線が多すぎないか、という欠点はあるが)

そっか。
最近のきっついサラリーマンに大事なのは、
きっとこの能力なのね。
「悲劇を喜劇に変える」能力。

つらいことでもちょっと面白そうに語れば、
自分だって気がまぎれるし、周りも笑って聞き流せる。

そんな人に恵まれているせいか、
「悲劇を増幅させる」人を見ると、最近どうも
いらいらしてしまう。

つらいのは、分かる。
忙しいのも、分かる。

でも、それを、悲劇のままで周りに
見せてはならないと思うのだ。

だって、別に自分だけじゃないじゃない。
つらいのは。

ちょっと周りを見れば分かることじゃない。
毎日終電の人もいる。
休日もやってくる人もいる。
きったない仕事やらされてる人もいる。
自分に非がないのに客に冷たくあしらわれる
人もいる。

それでも、そういう人たちは、なんとなく、
へらへら笑って、「今日もだめだったな!」って
話すんだ。

そのへらへらを、表面的にだけ受け取って、
軽いやつだと理解するのは、甘いと思うのだ。
そういう話を聞いたら、そいつは発散したい、
ってことは飲みたいのであって、ちょっと酒でも
はさみながら一緒にへらへら笑ってあげるのが、
礼儀ってもんだろう。

そういう大人のマナーが分からない若者が増えているのだな。
その典型的な例が、いわゆる働きマンのもこみちなのだな。

やべ。
話がまとまらなくなってきた。

いや、だから、「肌に悪いよ」っておじ様に言われた
時の私の応対は、大人のマナー的には間違って
いないはず。

「そんな、おじ様、大丈夫ですよ。
最近美顔機、買っちゃいましたから☆」

ってさ。

さて、美顔機で肌をケアしてから寝るか。

2007年10月14日 (日)

チャイルドプレイと「見える」化

チャイルド・プレイ DVD チャイルド・プレイ

販売元:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン
発売日:2007/07/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

相変わらずもてあましてしまっている週末の夕方。
お友達は、仕事中にとりためたビデオ

なわけだが、
この時期、ビデオの量が少ない。

だって、まだ秋のドラマ、始まってないんだもん。

そんな物足りない週末の夕方。
何かで補足しなくちゃ、テレビっ子的には満足できない。

そういう時は、Gyaoだ。
いまさらながら、やっぱりGyaoだ。

そうして見つけてしまった、チャイルドプレイ
元祖ホラー映画の、あれだ。

何気に、ちゃんと見たことはなかったのよね。

警察に追いかけられた殺人鬼が殺されたのは、
おもちゃ屋さん。
殺人鬼は、そのおもちゃ屋さんの売り物であった
人形に乗り移り、裏切った仲間や殺した警察に
復讐する
、というあらすじは、たぶん知らない人は
いないはず。

絶叫マシーンには、めっぽう弱いけど、
ホラー映画には、むかしからめっぽう強い私。

さぁ元祖ホラー映画よ!
私を怖がらせようというのであれば、
怖がらせてみろ!

というわけで、女子が一人で、薄暗い
ワンルームで、ホラー映画鑑賞しちゃったわけだ。

それがさ、予想以上に、
全然怖くないのね。
まぁ昔の映画だから、シナリオがありきたりなのは、
仕方ないと思うんだけどさ。

それにしても、怖くないのよね。

ちょっとぐろいなーって思うところも
あるんだけど、ぐろいのと怖いのは、
絶対に混同してはいけない
と思うわけよ。

そうして、いまいち消化不良のまま、
映画は終了し、腹も減ってきたので、うどんでも
作ることにする。

そうして、うどんを作っていると、
ふと思いつくことが。

ふと気づいたのだ。
なぜ、あの映画は怖くなかったのか。

それは、「見えている」からなのだ。

思えば、この映画は、最初から、答えが見えている。
殺人をしているのは、(信じられない現象かもしれないが)
全部人形のチャッキーなのだ。
人形が、かなり堂々と、視聴者の目の前で殺人を
行っていく。

登場人物たちには答えが見えていないかもしれないが、
視聴者は、チャッキーが生まれた瞬間から、すべて目撃
しており、答えははっきりしている。

それに比べ、いわゆるジャパニーズホラーのほうが
怖いと言われているのは、こういう映画に比べ、
「見えない」からだろう。

比較的、最初に見たときは怖かった「リング」も、
決して、最初から、「貞子とはどのようなものであるか」という
正体は明かさない。
よく分からない怪奇現象が積み重なっていくうちに、
だんだんと、貞子の謎が分かっていくのだ。

そうそう、やっぱり、「見えちゃう」と、
怖さが半減しちゃうよね。

とか、そうやって考えていくうちに、ふと、思いついた。

そうか、これが、最近の「見える化」ブーム
一因か。

会社経営においても、やっぱり「見えない」のは
おっかないのだ、きっと。

だから、「見えない」ものに、「リスク」という名前を
つけて、そのリスクの正体を明かすために、
いろんなデータを集めて、「見える」ようにするのだ。

なるほど、みんな偉そうに「見える化」って言ってるけど、
ようは、そんな簡単な人間心理のせいだったのね。

でも、やっぱり「見えた」だけで安心しちゃだめなのよね。
「見えた」ってさ、ちゃんとそれに対処しないとさ、
やっぱりチャッキーに、殺されちゃうんだもんね。

「リング」だって、「見えた」ことは見えたけど、結局
最後まで、問題解決しないもんね。
原因分析が甘かったんだもんね。

そうして、私の頭の中で、映画と現実の境界線がよく
見えなくなってぐるぐると螺旋状のわっかをつくり始めた頃、
鍋焼きうどんが出来上がったのであった。

そうそう。
見えないより、見える。
見えるだけじゃなく、食べられる。

これが一番、幸せなんだな。
(短絡的)

2007年10月13日 (土)

10年ぶりの歯医者その3~真実~

妹に電話がつながらず、いやな予感がして
母親に電話をかけてしまったのは火曜日のこと。

妹の携帯の電池切れの頻度が高いことに
2人ともひととおりむかつきあったあと、
話は私の近況報告に移っていった。

女同士のとりとめのない会話。

そのうち、話題は私の親不知の話へ。

「この前、親不知抜かれたんだけどさ、
全然痛くなかったよ」

「あら、そうなの?それはよかったわねぇ」

「ってか、私親不知生えてたことも全然
知らなくてさ」

そのときだ。
母との会話が急に途切れたのは。

電話の向こうで、なにやら思い出している母。

「親不知のこと、知らないわけないじゃない。」

え?
私、確かに知らないうちに親不知、生えててね。

「あんた、覚えてないの?
受験前に歯医者行って歯茎切ってもらったじゃない。」

なんだっけその話。
そんなことあったっけ。
お母さん、それ、妹の話と混同して・・・

そのとき、急に私の頭の中で、
高校のときの記憶がフラッシュバックした。

そうだ。
高3の秋、ちょうどこの季節のことだ。

受験前で、これから東京に行く機会も増えるという
この時期に、ちょうどタイミング悪く、口の奥のほうが
痛み始めた。

痛いのは歯ではない。
歯茎が痛いのだ。

初めての、娘の大学受験。
しかも、娘はほとんど行ったこともない
東京で受験を受けるという。

もしも、一人でひっそりと東京に行っている
タイミングで、歯茎の痛みがピークに達したら
大変じゃないか。

そう思った、うちの過保護な母親は、
嫌がる私を怖い歯医者に連れて行ったのだ。

痛かった歯茎の下にあったのは、言うまでも
なく、親不知
親不知が出てこようとしたが、歯茎を突き破る
ことができず、炎症を起こして痛かったのだ。

そして、あの時、田舎の歯医者の恐ろしい
女医さん(母も、電話であの女医さんを「恐ろしい」
と形容していた。)
に、炎症を起こした歯茎を
切ってもらったのであった。

・・・そうだ。
そんな人生の重大行事があったことを、
私はすっかり忘れていた。

というか、歯医者だけでなく、あの頃の記憶は、
何をとっても若干あいまいで、それは明らかに、
受験戦争のプレッシャーのせいだと思われ、
そんなプレッシャーで記憶があいまいになるとは、
受験戦争とはかくも恐ろしいものだ、といまさらながら
思ったのだった。

というわけで、私の歯医者は、10年ぶりではなく、
9年ぶりだった。

とにもかくにも、9年ぶりの歯医者、本日3回目。

今日は、いつものお兄ちゃん先生ではなく、
歯科衛生士の名札をつけたおねえちゃん。

おもむろに口の中にでかい鏡を突っ込み、
歯の写真を撮り始めるおねえさん。

すみません、おねえさん。
まず、今日は何をする日か教えてもらえないでしょうか。

写真を撮り終わったお姉さんは、
またもおもむろに、今度は、歯茎を全体的に、
チクチクチクチクとなにやら針のようなもので
つついていく。

痛いっす。
ちくちくとなにやら痛いっす、おねえさん。
いや、お姉さま。

ちくちくとある程度つっつくと、なにやらピコピコと
PDAみたいな機器に記録をしている様子の
お姉さま。

だからお姉さま。
本日は何をする日なのでしょうか。

すると。

「じゃあつぎは歯のお掃除しますね」

と、今度は、歯の裏側とか歯茎との境目を
削り始めるお姉さま。
これがいわゆる、歯石取りという作業か。

どうやら削る針が結構細いらしく、
「キーン」という甲高い音が響き渡る。
なんだか、針で黒板こすってるような、
そんないやーな音だ。

でも音だけなら、まだ許そう。
許せないのは、時折痛いこと。

歯を削るのはいいのだが、時折、明らかに
そこは歯茎では、という場所を削っている気がする。

激痛は走らないのだが、「イテッ!イテッ!」っていう
感じがしばしば。
なんか、やな作業だ。

最後に、お姉さんは電動歯ブラシで歯を磨き、
終了。

口をゆすぐと、大量の血が。。。

なんだったんだ、この作業。
なんかすげぇ、テンションばかりが下がる。

血が大量に出てきたことにへこんでいる私に、
1冊のA4ファイルが渡され、そこに、いつもの
お兄ちゃんがやってきた。

先週、親不知を抜いてくれた、敏腕おにいちゃんが。

お兄ちゃんは、ファイルの中の「ムシ歯診断書」を開く。

その診断書をみて、愕然とする私。

そこには、左下の一番奥の歯、ってことは高校のときに
歯茎を切って生えてきた親不知が、「C3の虫歯」
であるという診断が出ていたのであった。

追い討ちをかける先生。

「もう虫歯かなり進行してるんで、抜いちゃったほうが
いいんですよね」

え。
この前上の親不知抜いたところなのに、
今度は下の歯?

しかも、上の歯より下の歯抜いたほうが、痛いって
いうじゃないか。
そういえば、この前下の親不知抜いた人、
すんごいほっぺた腫れてたよ。

「どうしても、抜かなきゃだめですか」

もう泣きそうな私。
それを見て、先生は同情したのであろうか。

「普通に治療することもできなくはないんですが、
もう上の親不知もなくなっちゃったんで、噛む先が
ない歯になってしまうと、健康な状態を保つのも
難しいので、抜いてしまったほうがいいと思うんですが。。。」

「でも、治療でもいいんですね?」

一歩も引かない私。
だっていやなの私。
後日痛かったりとか腫れたりとか、
まじいやなの私。

「でも、腫れるのは、親不知がちゃんと上に生えてこない
場合で、今回のはちゃんと生えてきてるものですから、
そんなに腫れないとは思いますよ。
まぁ上の歯よりは若干痛いかと思うんですが。。。」

ほら!痛いんじゃないやっぱり!
痛いんなら嫌だ!絶対嫌!

そんな押し問答に、けりをつけようと思ったのか、
最後に先生は言った。

「じゃあ次来るときまでに決めておいてくださいね。
抜くのがどうしても嫌なら治療にしますし、やっぱり
抜こうと思うんだったら抜きます」

はぁ。
一応考えます。。。

そして次回予約は、友達の結婚式前日になってしまった。
結婚式前日に抜歯→当日すごい痛い&腫れ。
・・・考えただけでもありえない。
とりあえず、次回は応急処置的に、また薬でも詰めて
もらって、しばらくまた考えることしよう。

2007年10月11日 (木)

歌舞伎町の夜

例のごとく、妹同伴の上、田舎の友達と
一見普通の店で、普通にチーズフォンデュを
つついていたのだ。

仕事のあと、ちょっと遅れてやってきた妹は、
夜の歌舞伎町にやってきたのは、はじめて
なのだという。

それにしては、コマ劇の近くの雑居ビルの
一角にあるこの店まで、携帯の電池も切れてしまった
やばい状況で、よくもまぁ何事もなく、迷わずに
たどり着いたわねぇ、と、妹をむやみやたらと
ほめちぎっていたのであった。
(姉のとびきりの贔屓目)

と。
チーズフォンデュにチーズをふんだんに
つけていた妹の動作が、ふと、止まった。

どうした妹よ。
チーズのつきがよくないとでも言いたいのか。

すると、妹が不審な表情で、とうとうと
語り始めた。

「今ね、メイド服着たおっさんが通ったの」

え。
でも、ここ、確かに歌舞伎町の雑居ビルの一角だけど、
普通のチーズフォンデュのお店なのよ。
お姉ちゃん、昨日ホットペッパーでちゃんと選んだのよ。

そんな、歌舞伎町のやばいおじ様がはびこるような
店ではないはずよ。

そ、そうだよね。
と、チーズがふんだんについたパンをほおばる妹。
うん、きっと何かの見間違いだよ。
普通のお店のお姉さんの体つきが、
若干大きかっただけじゃないかな。

そうして、またしばらくチーズをむさぼる私たち。

すると。
また妹の動きが一時停止する。
無言で、出口の方面を見つめる妹。

ピンクのパンツ穿いたおっさんがあっち行ったよ」

え。
ピンクのパンツ?

・・・それは、さすがに、お店のおねいさんじゃないよね。

ちょっと待って。
上半身はどうだったの?もしや裸?

「上がピンクで、下が白のババシャツらしき服だったよ」

え。ババシャツ?
キャミソールじゃなくて、ババシャツ?

冷静に状況を考える。
ここは新宿歌舞伎町
雑居ビルの一角。
もしかして、上下の階に、いわゆる歌舞伎町的な
お店があるのではないか。
その人たちが、この店を休憩所代わりに使っているのでは
なかろうか。

そんな状況を加味して、妹には一応注意しておく。
「ここは歌舞伎町だからね、ちょっと普段は見られない
人がいると思うけど、必死で見てはだめよ。」

「そういえば、今日、ニュースで歌舞伎町出てたよ。
最近、売春が多い街だって。」

妹よ、それは、最近始まった話では全然ないのよ。
この街は、昔からそういう街でね。

と、説明をしながらも、
さすがに、ピンクパンツじじいは気になる存在だ。

妹の向かいの席に座る私は、なんとなく後ろを
伺ってみる。

と。
何かが後ろを横切ったような気配が。
妹の動きも、先ほどと同じように一時停止している。

すかさず後ろを振り向くと、そこには
若干髪の毛が後退した男性の姿が。

といっても、
普通の男性の後姿とはかなりかけ離れた
姿である。

だって、その男性は、
すんごい丈の短いメイド服を着ているのだ。

しかも、明らかにサイズが合っていない。
そのメイド服は、男性の肩まで届いておらず、
二の腕のあたりで終了しており、しかも、
後ろのファスナーがまったく閉まっていない。
背中が丸見えだ。

そしてその男性は、手前の明るい扉から出て、
後ろの暗い扉の中へ吸い込まれていく。

ちょっと、これまでの登場人物を整理してみよう。

・ピンクパンツじじい
・メイド服はげ(サイズ違い)

うん、これ以上やばいおじ様たちを妹に
見せては教育に良くない。

と言うわけで、免疫のありそうな男子と
妹の位置を交代。

どうやら、明るいほうの扉は、お手洗いだ。
おじ様たちは、お手洗いでいわゆる「お着替え」
して、メイド服やらブリーフやらの格好になって、
暗い部屋に吸い込まれていくらしい。

そして、あの暗い部屋は何なのか。
休憩所的な用途かとも思ったのだが、
あの部屋からは、頻繁にオーダーが
入るのだ。
店員さんは、そのたびに何本もビールを
部屋に運んでいく。
コスプレパーティー的なものをやっているのか。

それにしても、ほかの席はかなりオープンな
つくりになっているのに、どうして、一グループ分、
個室が準備されているのだろうか。

コスプレの親父たちに、驚く様子も
責める様子もない店員さんたちを見ていると、
あの部屋では、連日連夜、似たり寄ったりの
ことが行われているのではないかと思えてくる。

その後、その、親父たちが良く見える席には、
物見遊山な私たちが順番にすわり、そのもの珍しい
光景を観察した。

そしてこの日、最後に姿を見せたのが、
超巨大バニーガール親父
サイズは絶対にXLなのに、ジャストサイズの
完璧なバニーガール(ボーイ?)のコスプレを
している。
あのサイズはどこから調達してくるのか。

おそらく、中にはさらにすばらしいコスプレをした
親父たちがはびこっているのだろうが、私たちが
横目で見れたのはここまで。

そんな、歌舞伎町の本当の(?)姿を、
初体験で満喫してしまった妹。

「もう二度と、一人で歌舞伎町に来ることはしないよ」

妹は、歌舞伎町を去る間際、ポツリとつぶやいた。

ごめんね。
お姉ちゃんの店選びがいけなかったね。

今度はもう少し教育的にすばらしい街を
案内してあげるよ、きっと。

2007年10月 8日 (月)

10年ぶりの歯医者その2~親不知抜歯~

そうして、カラオケで大騒ぎをしているうちに、
その日はやってきてしまった。

3次会で主賓がへべれけで帰っていったあと、
ふと思い出してしまった。
あ。今日の夕方は、親不知抜くんだ、と。

その考えにたどり着いてしまうと、先ほどまで
うまかったはずの酒の味がよく分からなくなって。。。

そして、その日の午後。
親不知のことをぼんやりと考えていたら、
2週間に一度、絶対欠かさなかったはずの、
マッサージの予約のことをすっかり忘れていた

しかも、自分ではそのことにまったく気づかず、
気づいたのはマッサージのおねいさんからのメール。

あーーーー。
唯一の週末の楽しみがーーーー。。。

空いてしまった時間を、ショッピングしながら
つぶすも、気になるのは口の中の、左上の
奥のほう。
本日抜歯の対象となる、親不知だ。

歯医者なんて行きたくない。
でも親不知が気になって買い物できない。

気づいたら、予約の15分前には歯医者に
到着してしまっていた。

こういう日に限って、なんだか空いている。
時間をかけて水でも飲んで心を落ち着けようと
したのに、水を汲んだところで名前を呼ばれる。

「お水、飲んでからでいいですよー」

歯科衛生士のおばちゃんからのやさしい一言。
お言葉に、甘えちゃいます。

部屋の中では相変わらず、「天使にラブソングを」
この前見ちゃったので、できれば変えていただきたいんですが。
って、今回はそんなの見てる暇ないと思うんですが。

今日も、担当は若いおにいちゃん先生。
たれ目の顔が、どうも頼りなく見えて仕方ない。

おにいちゃん、今日は君が頼りなのよ!

「この前薬を詰めたあと、親不知の調子はどうですか」

「薬を詰めた後は、痛くないですよ」

「そうですか。それだけ症状が落ち着いてるんなら、
今日抜いて行っちゃいましょうか」

!!!!!!
回答間違えた!

まだ痛いです、って言っておけば、
今日抜かなくてよかったかもしれないんだ。

でも、答えてしまったからには仕方ない。
分かったよ。
もう抜いちゃってよ。
ポーンと抜いちゃってよ!

なにやらがさごそと用意を始めるお兄ちゃん。
私は、美容院ばりに顔にタオルをかけられており、
何を用意しているのか全然分からない。

「まずは塗る麻酔ですねー」

塗る麻酔。
それは、以前HPで見たときに学習した、
「痛くない」歯医者の要素、その1

ええ塗っちゃってください。
ごしごし塗っちゃってください!

しかし。
予想に反して、先生は、ちゃちゃっと麻酔を
少量塗るだけ。
先生、麻酔の量、足りないんじゃないですか?

そしてまたなにやらがさごそやり始める先生。

注射のときもさ、できる限り手元見ないほうが
痛くないっていうけど、やっぱり気になるよね?
私、なんだかんだ言って、横目で見ちゃうタイプ。
注射の針をね。

今回も気になって、タオルの隙間から
外の様子を伺うんだけど、全然見えない。

先生!私に何しようとしてるんですか!

「じゃあしっかり麻酔打ちますね。
最初ちょっとチクッとするかもしれません」

ついに、この瞬間が。
小さいころ、一番嫌いだった麻酔の瞬間。
あの、硬い歯茎の中に突っ込んでいく針の太さよ。

しかし。

チク、という感覚すらしないのである。
歯茎の中が重くなっていくような、しびれていくような
感覚はなんとなくあるのだが、あのぶっとい針が
ぶすっと刺さる様子はまったくない。

その後、何度か先生が針の位置を変えて、
注射しなおすのは、なーんとなく分かるんだが、
一体何箇所に打ち込まれたのかはまったく
分からない。

それほどに、打ち込まれている感覚がないのだ。

先生、たれめの割に、いい腕してるよ!

そうして、麻酔終了。
しびれた口をうがいしながら、
一体あの夢のような「痛くない」麻酔注射は
何であったのか確かめる。

と。
そこにあったものこそ、「痛くない」歯医者の要素、その2
「電動麻酔注射」
人間が麻酔の量をコントロールするのではなく、
電動で、すこーしづつ麻酔を打ち込んでいくから、痛くない。

さて、本番。
親不知抜歯。

先生は、麻酔の効き具合を確かめてから、
おもむろにさっきまでと反対(=私の左側)に
立った。

どうやら、座ったままでは力が入らない、らしい。

「痛くはないと思うんですが、どうしても、歯を後ろに
押すので、窮屈な感じはすると思います。
あと、口を結構横に引っ張るので、それはちょっと
痛いかもしれませんが、痛かったら言ってください」

はぁ。

と、先生がペンチを口の中に突っ込む。
口がおもいっきし横に引っ張られる。

痛くはなかったのだが、お兄さんがあまりにも
力強く歯を後ろに押すので、ちょっと驚いて、
ちょっと声を上げてしまう。

と。先生、作業中断。
「痛いですか?」

「いや、痛くはないです」
(びびっただけです)

それにしても、先生の声はなんとせつない。
何を言われても、ちょっとテンション下がる。

そうして、2分もそういう状況が続いただろうか。
最後に、ミシ、という嫌ーな音がして、歯が、抜けた。

血を止めるために、ガーゼを食いしばりながら、
ボー然と、抜けた親不知を見つめる私に、
先生は言った。

「えと、歯、もって帰りますか?」

・・・大人の歯に生え変わる乳歯だったら
もって帰るところですが、親不知はいらないっす。

帰りに、痛み止めと化膿止めをもらって
会計をするときに目に付いた時計を見ると、
時間は、私が歯医者にたどり着いてからまだ30分
しか経っていなかった。

意外にあっけない、親不知抜歯。

あーあ。
全然痛くなかったけど、歯がしびれているこの感覚とか、
口の中にぽっかりと空いた穴とか、抜かれた後の
あの親不知のビジュアルとか、病気でもないのに
これから3日間化膿止めを飲まなきゃいけないこの
状況とか、そういう数々の要因が重なると、なーんか、
テンション下がるわー。

そして2日間。
結果的に、痛み止めは必要なかった。
血は最初の1日は少し出ている感覚はあったが、
もう口の中が血の味、という物騒なことはない。
気になるのは、親不知のあった場所に空いている、
大きなブラックホール
これは、いつか塞がるんだろうか。

さて、結果として、
・麻酔は、もう痛くない。
・親不知抜歯も、痛くない。
・でも、テンションはだだ下がり。

というわけで、痛くないからといっても、
やっぱり虫歯なんていけてない、と思った、
よく晴れた週末の出来事でした。

さて、気を取り直して今日マッサージ行ってこよ。

2007年10月 7日 (日)

壮行会(ねたばれ)

相変わらず、結婚式と送別会しか集まることのない
私たちだが、今回ばかりは、これは絶対に、送別会
ではないと思っていた。

これは、あくまでも、送別会ではなくて、壮行会
旅立つ人を応援する会なのだ。

でも、旅立つまでの時間があまりない。
旅立ちとはいつも決まって、急に訪れるものだから。

壮行会の実施も急に決まったものだから、
集まれる人もそんなに多くないのではなかろうか。

人数が少ないのは仕方がない。
少ない人数でも、送られるほうが最高に喜ぶ
方法は何かないであろうか。

というわけで、練られた作戦が2つ。

①「雇われ幹事」

そうだ!
ここは、主賓が喜びそうな女子を幹事と仕立てよう。
その女子が自主的に幹事をやったということになれば、
「え、なんでまた!そんなに俺のこと応援
したいわけ?」

と、ちょっと胸躍るに違いない。
できる限り、普段は幹事やらなそうな女子であれば
ベターだな。

というわけで、普段は飲み会の幹事なんて絶対に
やらなそう、且つかわいい女子を幹事として雇う。
彼女は、即答で快く引き受けてくれた。
やはりうちの同期だな。できる!

そして、主賓にはその子から連絡してもらう。

・・・主賓は、案の定、コロッとひっかかった。
ふふふふふ。

②「偽装手紙」

前座は整った。
あとは、当日にも何かサプライズを。

花とプレゼントだけじゃ、何かありきたりだ。
お金をかけずに、何かおもしろいことはできないだろうか。

と。
いつも悪ふざけ担当の彼が、私に提案した。

男子にそれっぽい手紙を書かせて、
女子に読ませてみてはどうかと。

それっぽい、とは、いわゆるラブレターってことだ。

手紙を書く役は、満場一致で決まった。
なぜって、彼は、こういうシュールなことを
平気な顔して考えられる、いわゆる天才だからだ。

手紙は、その4日後には届いた。
さて、誰に読んでもらおうか。

これも、主賓の好みのタイプの、
でも絶対に手紙なんて普段書かなそうな女子がいい。

女子も、そう考えるとすぐに決まった。

しかし。
女子は急に仕事が繁忙期に。
繁忙期過ぎて、参加できませんって。

残念。
まぢで残念。
すっごい適役だったのに。

仕方ない。
ここはやっぱり、雇われ幹事さんに頼むしかないね。
頼ってばかりで本当にごめんなさい。
でもね、やっぱり幹事さんにやってもらうのが、
一番喜ぶんじゃないかと思うんだ。

その手紙は、あたかもその女子が書いたかのようで、
でも、最後にだけ、その男子の名前が書いてあると。
最初のうちは喜んで、最後にズドンと落とす。
これこそが、人生の喜怒哀楽であろう。

そして当日。

手紙を読む女子。
聞き入る主賓。
周りではやし立てる脇役たち。

主賓はわけも分からず、でも明らかに喜んでおり、
涙までにじませて、最後に男子の名前が登場して、
こりゃあちょっと怒るだろうと思ったのだが、
もう感極まっているため、男子のことをほめちぎるという
わけの分からない展開に。

思惑とは完璧に違う方向性にはなったものの、
こちらは面白い、彼は喜ぶ。
まぁそれはそれでよかったんじゃないだろうか。

そうして、爆笑と感動の中終了した1次会のあとは、
お決まりのカラオケ大騒動。

今回は、時代のせいだろうか。
なぜか、ビリーっぽいダンスを延々と繰り返す男子たち。
今日はたぶん、みんな筋肉痛ではないだろうか。

でも、そんな大騒ぎの最後のほうになって、
ウーロン茶でちょっと冷静になった私は、
客観的にカラオケに興じるみんなを見て、
なんだかちょっと感慨深くなってしまった。

彼は別に会社をやめるわけじゃないし、
何年かしたら戻ってくるわけだが、
少なくともその何年間は、おそらくこのメンバーで
こんなに馬鹿騒ぎをすることはできなくなる。

その何年かの間に、みんなどんどん大人になって、
(いや、もう立派に大人なんだけど)
こういうイベントらしきものもだんだんとなくなってきて、
それぞれの環境に順応し、声をかけてもだんだんと
集まる人もいなくなって・・・

そう思うと、みんなが騒げば騒ぐほど、
寂しい気分になってきた。

そして最後に、主賓が漏らした本音。

2次会で散々飲まされて、さらに胴上げをされて
すっかりへべれけになった彼はたぶん全然
覚えてないと思うけど、3次会への道すがら、
まったくまっすぐ歩けない彼を支えていると。

俺さみしがりやだからさ。
寂しいんだよ。
だってさ、俺、たった一人で海外に行かなきゃ
いけないんだよ。
一人でなんか行きたくないよ。

そっか。
そうだよね。

私が寂しがってるより、あなたはずっと寂しかったんだね。
そんな当たり前のことに、言われるまで気づかなかったよ。

でも大丈夫。
やっぱり、みんな、たった数年じゃそんなに
大人にはなれないと思うんだ。
たとえ大人になったとしても、みんなに会うときだけは
やんちゃでいてくれると思うんだ。
だからさ、帰ってきたら、またみんなで飲み明かそうよ。
また大騒ぎで、「ひどい」カラオケで遊ぼうよ。

みんな、すっかり現地の人らしくなったあなたを、
馬鹿やりながら、待ってるからさ。

<追伸:本日の被害>
携帯電話の紛失:2台
 (内訳)
  @カラオケボックス:1台→壊れて発見
  @3次会飲み屋  :1台→未だ情報来ず

胸ポケットから携帯が飛び出して、さらにはそれに
気づかないほど騒ぎすぎるのはやめましょう。
せめてそういう失敗をしないくらいは、大人になりましょう。
彼が帰ってくるまでには。

あと、私のデジカメの調子も、なんだかいまいちです。
こぼれたビアもしくはワインのせいかしら。

2007年10月 2日 (火)

超神ネイガー

今日から下半期。
年休消化の怠惰な生活からも卒業し、
本日からはしっかり働かねばなりません。

でも、そんな、私の「働かなきゃ」心を収縮させる
イベントが、下半期最初にはあるわけで。

それが、いわゆる「キックオフ」。
まぁ、言ってみればみんなで気合入れて飲む会だ。

今日から必死こいて残業しようかと思ったのに、
2次会には半強制的に参加され、急いでPCを
きったときに、残念ながらせっかく作った資料を
保存し忘れる。
あー、早速下半期仕事する気、なくなった。

そうして急いで行ったキックオフ2次会。
もうさ、保存し忘れちゃったのよ。
だからさ、飲むしかないわけよ。
ってか、カシスオレンジが略したらカシオレっていうのは、
もう世の中の常識だから、一回一回驚かないでよ、
おじ様方。

って、ちょっと斜めの姿勢で飲んでいると、
今日から仲間になったおじ様の一人が、
(私を慰めるためなのか)楽しい話をしてくれようとする。

いや、別に、おじ様がつまらないんじゃなくて、
私が保存し忘れたのがいけないわけで、
そんな、一生懸命慰めてくれなくていいのよ。

と、なおも斜めの姿勢でいる私に、
おじ様が見せてくれた携帯写真。

それを見た瞬間、私の頭の中から、保存し忘れた
ファイルの残骸が消えうせた。

それは、いわゆる、とあるご当地ヒーロー
写真であった。

さてさて。
最近、どうやらご当地ヒーローというジャンルは
どうやらひとつのブームになっているらしく、
ちょこっと調べてみただけでも、こんなに
数多くのご当地ヒーローがいるらしく。

まりもっこりも一応ご当地ヒーローの仲間入りを
果たしているが、あんなのはヒーローどころか
むしろ変態である。

そんな、まがいものヒーローの集まりが、
いわゆるご当地ヒーローなわけだが、
秋田のご当地ヒーローはちょっと違う。

その名も、超神ネイガー

・・・もう神をも超越している。

でも、神を超越していてもおかしくないくらい、
つくりがすばらしいのだ。

リンクをクリックしてもらうと分かるとおり、
仮面○イダーと同じくらい、緻密に作られている。

そして、私が感激したのは、そのネイガーが持っている
武器だ。

リンクの画像を、よーーーーくみてほしい。

剣の形に、見覚えはないだろうか。

ほぉら、よーく見て。
その形は秋田名物の。。。

きりたんぽだ。

さらに、持っている銃にも注目してみよう。

こっちのほうが、分かりやすくないかな。

よーく見ると、ほら、やっぱり秋田名物の。。。

はたはただ。

すごい。
すばらしい。
なんて緻密に作られているんだ。

ちなみに、超神ネイガーは、秋田県内の
テレビで放映されているらしい。

そんなすばらしいコンテンツがあるのなら、
ちょっと東京でも放映してもらえないだろうか。
結構いい視聴率はじき出すと思うぞ。

少なくとも、ダイバスターよりは、面白いに違いない。

ちなみに。
うちの実家に一番近いところの市町村の
ご当地ヒーローは、
売れ農戦隊「もっとウレンジャー」
だった。

・・・農作物が、売れてないらしい。

ちなみに、演じているのは、地元の農協の職員さんだそうな。
・・・お仕事、お疲れ様です。

そうか。こんな仕事でも、必死でやってる
田舎の職員さんたちがいらっしゃるのね。
じゃあ、私も夏休みの勢いで夜中にブログ更新してる
場合じゃないね。
明日も元気よく朝からお仕事行かなきゃね。
まずは保存し忘れたファイル作り直さなきゃね。

というわけで、おやすみなさい。

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